天童市のおとなりの山形市では、7月1日から水道料金を平均4.49%引き下げることにしました。これは山形県が管轄する「村山広域水道」が、市町村に対する供給単価を引き下げたためです。今回の単価改定では、1立方メートルあたりの基本料金が79円から57円に、使用料金が28円から20円に引き下げられました。山形県は全国47都道府県で最も高く、「もっと安くして!」という声が以前から聞こえていました。
10立方メートルあたりの水道料金を比較すると、全国平均の1,463円に対して山形県平均は2,104円、天童市は山形県で第19位の2,173円、山形市は第34位の1,417円になっています(平成11年4月1日現在)。一般的に、自前で水源を持っている自治体の水道料金は安く、広域水道から買い入れる自治体の水道料金は高くなる傾向にあります。天童市では給水量の83.4%を「村山広域水道」から買い入れているため、山形県平均よりも高い料金になってしまっています。
山形県の水道料金が全国平均よりも高額なのは
- 広域水道の整備が全国よりも遅れたために建設費がかさんでしまい、その分が料金に跳ね返っている
- 山形県は山間部が多く、山間部では水道を必要としている住居・施設がまとまっていないためにその間をつなぐ水道管の敷設コストが高くなってしまった
ということが理由に挙げられるそうです。
「山形市が料金を引き下げたことで天童でも値下げするのでは?」という見方もありましたが、天童を含めてほかの自治体では「村山広域水道」の今回の料金改定では水道料金を値下げできるほどのコストダウンにはならないそうです。
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