全日空(ANA)が発表した平成13年4月と5月のダイヤから、残念ながら山形−東京便は2便化されなかったことが判明しました。平成11年（1999年）、全日空は「利用率が7割を超えれば2便化を検討する」と発表しました。これを受けて、山形県では利用拡大キャンペーンを大々的に展開しましたが、平成12年の利用率は61.1%と目標の70%までは届きませんでした。

　全日空では厳しい経営状況が続いているため、採算ラインの7割を切っている路線を複数便化することができないとコメントしています。このため、山形−東京便は今後も1日1往復の体制が続きますが、もし利用率が低下するようなことがあれば、廃止問題が再燃することになってしまいます。

　山形県では、次のような理由から今後も2便化運動を続けていく方針です。

　先日、週刊誌「週刊ダイヤモンド」では「山形−東京便の2便化にこだわっているのは行政だけだ」という指摘がされました。いくら山形新幹線があるからといっても、山形−東京便がなくなってしまえば、観光面や企業活動に打撃を与えることになるはずです。大きな視点でみれば、税金を投入する必要性は十分にあるのではないでしょうか？

（関連ページ）

▼全日空(ANA)公式サイト

http://www.ana.co.jp/

　縁結びの最上三十三観音の第一札所として知られている鈴立山若松寺（れいりゅうざん・じゃくしょうじ）で、伝統行事の「鬼やらい」がおこなわれました。「鬼やらい」は旧暦の正月7日におこなわれているもので、今年は1月30日に開催されました。正式には修正会（しゅしょうえ）と呼ばれ、2月3日の節分で下界から追い払われた鬼を改心させて真人間にするという、全国でもとても珍しい宗教行事です。

　例年にない大雪のため、若松寺に向かう山道はこれまで通行止めされていました。この日は特別に通行が許可され、檀家のみなさんがたくさん集まりました。「鬼やらい」の最後には「牛王宝印」（ごおうほういん）と呼ばれる円錐型の棒で厄払いしてもらうことができ、参加者は肩や腹などを押してもらいました。

（関連ページ）

▼若松寺の紹介

http://www.ikechang.com/navi3.htm#jyaku

▼若松寺周辺の地図

http://www.ikechang.com/map_u3.htm

　1月28日の日曜日、現職の高橋和雄（たかはし・かずお）氏に鈴木輝夫（すずき・てるお）氏が挑戦した山形県知事選挙は、過去最低の48.81%という投票率を記録してしまいました。

＜山形県知事選挙の投票率＞

自治体名	男性	女性	合計	前回
山形市	46.34%	44.88%	45.57%	41.32%
天童市	44.49%	44.13%	44.30%	49.41%
山形県	49.20%	48.45%	48.81%	49.07%

　投票に行かない理由として、「興味がない」「分からない」といったことをよく耳にします。しかし、わたしは「投票しないということは自分の未来（将来）を投げ捨てている」ということではないか思っています。みなさんはどう思いますか？

　福祉事業にしても景気対策にしても、社会の仕組みを決めることができるのは選挙で選ばれた議員や首長です。普通の人たちがいろいろ声をあげても、それを取り上げてもらえなければまったくのムダです。自分たちが安心して暮らせるような社会を築き上げるためには、まずは、自分たちの意見を聞いてもらえるような候補者を当選させることからはじまるのではないでしょうか？