新市町村合併特例法に基づいて新たな市町村合併のパターンを検討している山形県市町村課が、年度内に策定する「構想」では1つの組み合わせパターンだけを提示する方針に決めました。2005年3月で失効した旧・合併特例法のもとでは3つのパターンを示しましたが、「前回と違い今回は合併についての議論が進んでおり、1つに絞りたい」というのが理由のようです。
「構想」は新しい合併特例法のもとで総務大臣が定める「自主的な市町村の合併を促進するための基本的な指針」に沿って策定されるもので、各市町村の行政運営や財政状況、人口を見通しを分析した上で
- 生活圏が同じ
- 行政権限が強くなる政令指定都市や中核市、特例市を目指す
- 人口が1万人未満
という観点から、望ましい合併の組み合わせを都道府県として示すよう求められています。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:広域合併(山形県の動き)
- http://www.ikechang.com/news/news740.htm
舞鶴山で整備が進められいてる「文学の森」に、2つ目のものとなる田山花袋(たやま・かたい)の文学碑が2005年9月末までに完成することになりました。田山花袋は、1872年(明治5年)に群馬県館林市に生まれた文学者で、1907年に「蒲団(ふとん)」を発表するなど、日本における自然主義の確立者として知られています。そして、母親のてつが高擶(たかだま)出身だったことから、田山花袋本人も高擶を訪れたり、「続南船北馬」という作品の中で高擶について触れたりしています。
このように高擶に関係が深いことから、高擶地区住民が実行委員会を組織し、文学碑建立の準備作業を進めています。文学碑にはおよそ300万円かかる見込みですが、天童市からの補助金100万円を除いた200万円は市民からの寄付に頼るしかありません。実行委員会では、7月末までに200万円集まるよう、高擶地区の住民を中心として1口5000円以上の寄付をお願いしています。
田山花袋の文学碑は、先に完成しているイザベラ・バードの文学碑のとなりに9月末までに完成され、10月中旬に除幕式をおこなう計画です。天童市によると、「文学の森」の残る2人、志賀直哉(しが・なおや)、田宮虎彦(たみや・とらひこ)の文学碑については、1年おきに建立していく計画だそうです。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:観光・イベント(観光施設・文化財)
- http://www.ikechang.com/news/news910.htm
- ■天童市、イザベラ・バードの文学碑を建立 (2003.10.26)
- http://www.ikechang.com/news/2003/ne0310j4.htm#031026