サッカーJ1のモンテディオ山形は4月5日、天童市のNDソフトスタジアム山形にジェフユナイテッド千葉を迎えてJ1リーグ第4節を戦いました。この日は朝から晴れ渡り、オレンジボールが登場したこれまでの試合がウソのような、春の陽気に包まれました。これまでのホームゲーム2試合は「雪が味方した」という雰囲気がありましたので、そういう点からも、試合の結果はとても重要視されました。 |
スタジアム前の花壇に花が咲いていました |
この日は、モンテディオ山形のJ1昇格記念DVD「J1出陣。〜モンテディオ山形の軌跡〜」が1,500枚限定で午前10時から販売される日です。午前9時には数十人程度の行列でしたが、あれよあれよと言う間に膨れ上がり、30分程度で100メートル近い行列になりました。混乱を避けるため、時間を繰り上げ午前9時45分から販売が開始されましたが、完売には至らなかったようです。編集作業をなんとか急いでJ1開幕前後に販売できていれば、また違ったかもしれませんね。
J1昇格記念DVD販売に行列ができました |
DVDを購入した子どもたちにスカパーが取材 |
スタジアム前の広場には、いろいろなお店が軒を並べます。天童市観光物産協会では地元・天童のおみやげを扱っていますが、試合ごとに少しずつ品揃えが違っているようです。この日は4月18日・19日に行われる「人間将棋」の直前ということで、「人間将棋」をイメージしたTシャツや将棋駒の携帯ストラップなどが販売されていました。しかし、思いのほか、枝豆をすりつぶしてつくる餡「ずんだ」を使ったキットカットやさくらんぼ味のハイチュウなどの人気が高かったようです。
ただ、お店自体があまり目立たなかったのが残念…。広場に人が集まると、頭よりも高いところしか見通せなくなります。ほかの出店はテントの軒先に「どんどん焼き」「もつ煮込み」といった横一文字の看板を出していたので離れていても目に留まったのですが、このお店は遠目には「なんかテントがあるなぁ」としか分かりませんでした。ノボリ旗はあるものの、風向きによってはまったく見えなくなってしまいます。「ココに天童のおみやげがあるよ!」とアピールするためにも、次回からは横一文字看板も準備してはどうかと思いました。
ジュビロ磐田のヤマハスタジアムとFC東京の味の素スタジアムに参戦してあらためて思いましたが、モンテディオ山形の飲食ブースは種類が豊富です! ほかのスタジアムはファストフード系のものが多いようですが、NDソフトスタジアム山形では、山形のソウルフード「芋煮」や肉そば、「どんどん焼き」など、バリエーションに富んでいます。母娘で参戦してきたジェフユナイテッド千葉のサポーターは「山形ってホントにいいとこだねぇ〜」と感激した様子でお店めぐりをしていました。
「どんどん焼き」は山形のお好み焼きです |
のばした水溶き小麦粉に海苔や魚肉ソーセージを… |
両面を焼いたらヘラで割り箸に巻きます |
ソース味のほかにしょうゆ味もありました |
一番長い行列ができていたのが「対戦相手を喰っちゃおー」で有名な「炎のカリーパン」です。モンテディオ山形のサポーターよりも、ジェフユナイテッド千葉のサポーターのほうが多く並んでいたように見えました。事前の案内は「塩茹で落花生」の1種類だけでしたが、もう1種類「菜の花のピーナッツ和え」も販売されていました。 |
炎のカリーパン(菜の花のピーナッツ和え) |
炎のカリーパン(塩茹で落花生) |
菜の花の葉っぱとピーナッツが入ってます |
具材のつぶが塩茹で落花生です |
米沢牛の串焼き・煮込みにも行列ができました |
初登場の天神ごまプリン。デザート系も豊富です |
悪天候のため出番がなかった「もんてらんど」が、とうとうJ1初登場を果たしました。バックスタンド側のFゲート前は、中がエアトランポリンになっている巨大「モンテス」で遊ぶ子どもたちや、キックターゲットで得点を競う子どもたちであふれかえりました。 途中からは「ディーオ」も駆けつけ、子どもたちと握手をしたり、いっしょに記念撮影をしたりしてファンサービスをしました。これが目当てでやってくる子どもたちも数多くいます。スタジアムには試合開始ギリギリではなく余裕を持って訪れると、スタジアムグルメやいろんなイベントを楽しむことができます。 |
この日は北よりの西風が結構吹いていて、「もしかすると微妙に試合に影響することになるかも?」と心配されました。ただ、「春の陽気」という割には日差しがあって半袖になって応援する人たちもいましたし、選手たちにも、暑さをしのぐにはちょうど良かったのかもしれません。
キックオフ35分前、練習のため一足先にジェフユナイテッド千葉の選手たちがピッチに姿を現しました。アウェイ側のスタンドからは「あの人数でこれだけ大きな声?!」とビックリするぐらいの声援が選手たちに送られました。 |
選手が姿を現すと大きな声援が送られました |
アウェイ側をいっぱいに使って応援していました |
ジェフ千葉のスターティングメンバー |
続いてリザーブメンバー(控え選手) |
NHKの大河ドラマでは、現在、直江兼続(なおえ・かねつぐ)を主人公にした「天地人」が放送されています。舞台は新潟と米沢。これにあやかって、モンテディオ山形とアルビレックス新潟との対戦は「天地人ダービー」として開催されることになりました。試合前とハーフタイムには「天地人ダービー」をPRする映像が流れ、以前モンテディオ山形でプレーし現在はアルビレックス新潟で活躍しているFW大島秀夫(おおしま・ひでお)選手がサポーターにメッセージを送りました。
「愛」をかたどったモンテディオサポーターの旗 |
「愛」といえば直江兼続の「天地人」 |
山形対新潟は「天地人ダービー」 |
第1戦は5月9日(土)午後6時にキックオフ |
ふとまわりを見回すと、そこにはちょっと(かなり?)怪しげな骸骨が…。第1節のジュビロ磐田戦から第3節のFC東京戦まで、ホームもアウェイも「皆勤賞」の首都圏在住サポーターグループ「BAD」のみなさんです。アウェイにも参戦しているサポーターからは「よく来たなぁ〜」と励ましの言葉がかけられていましたが、見慣れていない子どもたちからは逃げられたり距離を置かれたりと、ちょっと寂しげな雰囲気が漂っていました(汗)
試合は一進一退の状況で進み、「このまま引き分けか?」と思った後半41分、MF秋葉勝(あきば・まさる)選手がゴールを決め、1対0でモンテディオ山形が勝利しました。モンテディオは勝ち点を7に増やし、順位を4位に上げました。 この日の観客数は9,172人。J1の、しかも日曜日の試合であれば1万人は超える必要がありました。昨年とおなじ課題に、今年も悩むことになりそうです。 |
試合終了後にはディーオがグラウンドからお見送り |
BADくんも記念撮影にひっぱりだこでした |
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:モンテディオ山形
- http://www.ikechang.com/news/montedio.html
- ■BADモンテディオ山形(外部サイト)
- http://badmontedio.web.fc2.com/