市営バスの代わりとして2010年9月からスタートした予約制乗り合いタクシー「DOMOSU」(ドモス)について、2011年度から、山口地域と田麦野地域に限定して「戸口から戸口」のドアツードアで運行される見込みになりました。これは、1月7日に天童市役所で開催された「天童市地域公共交通会議」で了承されたものです。
天童市は当初、市内の各世帯から公共施設や医療機関までを直接結ぶ「デマンドタクシー」として2010年9月から運行する計画を立てていました。しかし、バス会社や道路管理者、警察、山形県などで組織される「天童市地域公共交通会議」において、山交バス路線との競合が指摘され、計画が棚上げとなってしました。
国のコミュニティバス導入に関するガイドラインでは「既存の路線と競合しない形で運営しなくてはならない」と定めています。2010年8月末で市営バスの廃止が決まっていたことから、このままではは地域の「足」がなくなってしまう状況に直面した天童市は、計画を大幅に変更し、市営バスのバス停を利用する形で予約制乗り合いタクシーを運行することにしました。
しかし、利用者から「会員登録や事前予約が必要な分、市営バスよりも不便になった」との声があがり、天童市は山交バスと継続的に交渉を重ねてきました。そして、山交バスの路線とは競合しない地域に限りドアツードアで運行しても良い、という結果を引き出しました。
天童市では、山口と田麦野の2地域に限り、2011年度から当初計画した形でのデマンドタクシーとして運行する計画です。また、これによって両地域が関係する3路線の「DOMOSU」を廃止し、新たに「若松・乱川線」を運行することにしています。最終的なゴーサインは、3月半ばに国土交通省から運行の許可が下りたあとになります。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:行政サービス
- http://www.ikechang.com/news/public_services.html
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