山形県内最大手の後発医薬品(ジェネリック)製造メーカーである天童市の日新製薬が、工場の増設を中心とした大型投資に乗り出すことが日本経済新聞で紹介されました。造成工事が進められている天童市の荒谷西工業団地(あらやにしこうぎょうだんち)では、最大で5万5,600平方メートルの敷地を取得する方向で調整が進められており、工場の延床面積は1万5,000平方メートル程度が想定されています。
敷地の取得について、2010年9月30日の時点では「4万7,100平方メートルを購入する予定」と報道されていましたので、およそ8,500平方メートルを以前よりも買い増しする方向で調整していることになります。荒谷工場の建設にはおよそ80億円が投資される見込みで、2011年6月に着工し、2013年6月から7月にかけて稼動・出荷開始を計画しています。
現在の計画では、荒谷西工業団地に建設される荒谷工場(仮称)を内用固形剤主体の専用工場と位置付け、国道13号沿いにある本社工場から関連ラインを移転します。本社工場は、ラインの移転により空いたスペースを利用して注射剤関連を増強します。特に需要の伸びているポリエチレンボトル注射剤は製造ラインを倍増し、2014から2015年をめどに全社の生産能力を金額ベースで1.5〜1.6倍に引き上げます。
また、販売部門を担当している日新薬品は、2010年2月に仙台市から天童北部工業団地(天童市万代)へ本社を移転しましたが、隣接する形で大型倉庫を新設します。延べ床面積はおよそ2,300平方メートルで、5月をメドに稼働する計画です。
(日本経済新聞2011年1月20日より)
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:商工業
- http://www.ikechang.com/news/news150.htm
- ■[2010.09.30] 日新製薬、荒谷西工業団地に新工場を建設へ
- http://www.ikechang.com/news/2010/news20100930.html
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