開発が進む天童芳賀タウン(天童市芳賀土地区画整理事業)の西となりで、芳賀地区調整池整備工事の安全祈願祭が開催されました。「調整池」は、雨水が一度に川に流れ込まないよう一時的に溜める施設で、洪水を防ぐ効果があります。
倉津川の下流域にあたる蔵増(くらぞう)地区では、長年、洪水の不安に悩まされてきていました。この調整池が完成すれば、先日導入された排水ポンプ車と合わせて、そういった不安の解消につながるのではないかと期待されます。
上空から見た芳賀地区調整池整備事業の施工エリア(式典パンフレットより)
神事で鍬入れをする山本信治(やまもと・しんじ)天童市長
天童市の雨水排水対策として芳賀地区で「芳賀地区調整池」の整備が始まった。市街地の雨水を集める倉津川の洪水対策として効果が期待される。
倉津川には市街地の雨水が一気に流れ込み、昨年7月の豪雨の際も水位が上昇して下流域で洪水の危険性が高まるなど、対策が求められてきた。調整池は施工面積が2万7千平方メートル、貯水量が3万3千立方メートル。排水の対象エリアは、芳賀土地区画整理事業地内が約69ヘクタール、長岡地区の一部が約21ヘクタール。調整池はフェンスで囲って進入禁止とし、万一、落水した場合でも岸辺に上がりやすいブロックを採用している。事業費は約5億550万円で、工期は2014年度末。
現地で19日、安全祈願祭が行われ、山本信治市長、小松善雄市議会議長、土屋健吾芳賀土地区画整理組合理事長らが出席した。
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