天童市の出羽桜酒造が、2014年東北清酒品評会の「吟醸酒の部」で優等賞を授与されました。吟醸酒は、いくつかある日本酒の種類のうち、60パーセント以下に精米した白米を原料として低温発酵させて醸造した清酒のことで、フルーツのような香りの良さが特徴です。
仙台国税局は13日、2014年東北清酒品評会の結果を発表した。本県では吟醸酒、純米酒の両部門で合わせて13清酒場が優等賞を獲得。受賞した清酒は計18点で、製造場所数とともに秋田、福島に続いて多かった。両部門の上位3場から選ばれる賞のうち、高木酒造(村山市)は純米酒で「最優秀賞」に次ぐ「評価員特別賞」を受賞した。表彰式は同日、仙台市で行われた。
出品数は吟醸酒の部140場269点(本県は35場69点)、純米酒の部130場(同31場31点)。優秀賞を獲得したのは、吟醸酒で55場72点(本県は11場13点)、純米酒で46場46点(同5場5点)だった。県別の成績では製造場、受賞点数ともトップは秋田の20場32点。福島18場29点、山形13場18点、宮城11場17点、岩手7場13点、青森5場9点となった。
また、今回から白米の過半数が精米歩合60%以上の純米酒を対象とした部門も試行的に設けられたが、審査基準は検討中のため、今回は賞を授与しなかった。
仙台国税局では「吟醸酒は華やかな香りとまろやかさが調和した拡張高いものがそろった。純米酒はコメのうま味を感じさせる中にも、柔らかく洗練された味わいを有したものが多かった」と講評している。
品質評価員の1人で県工業技術センターの石垣浩佳酒類研究科長は「切れがあって飲み飽きしない山形らしいお酒がそろった。全体では順当な成績だったが、純米酒の部はもっと頑張ってほしかった」と話した。
同鑑評会では1962(昭和37)年から毎年、優等賞を授与。本県の優等賞獲得製造場と、代表銘柄は次の通り。
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