将棋文化振興自治体「全国将棋サミット2015」が、天童温泉の天童ホテルで開催されました。全国将棋サミットは、昨年の千葉県野田市に続いて2回目の開催で、北は青森県から南は島根県まで、全国15自治体が参加しました。
山本信治(やまもと しんじ)天童市長と谷川浩司(たにがわ こうじ)日本将棋連盟会長による主催者あいさつに続いて、青野照市(あおの てるいち)日本将棋連盟専務理事が、自治体と日本将棋連盟の連携事業について状況を説明しました。その後、諏訪部浩一(すわべ こういち)東京大学大学院人文社会系研究科 文学部准教授が、奨励会で将棋に励んでいたころの経験をもとに「将棋 文学 アメリカ」と題して記念講演をおこないました。
メインイベントの自治体代表者による将棋普及事業の事例紹介では以下のみなさんがそれぞれのまちのPRを行い、閉会後にはプロ棋士による指導対局が行われました。
ステージ上に整列する各自治体の代表者
主催者あいさつを述べる山本信治(やまもと・しんじ)天童市長
主催者あいさつを述べる谷川浩司・日本将棋連盟会長
司会は鈴木環那(すずき・かんな)女流二段が務めました
日本将棋連盟の事業を説明する青野照市・日本将棋連盟専務理事
記念講演した諏訪部浩一・東京大学大学院人文社会系研究科・文学部准教授
将棋への取り組みついて紹介する山本知孝・山梨県甲府市副市長
外国人として史上初の女流3級の資格を得たカロリーナ・ステチェンスカさん
西原茂樹・静岡県牧之原市長
市村裕幸・兵庫県加古川市副市長
清水保生・島根県安来市総務部長
第2部のトップバッターだった根本崇・千葉県野田市長
(左から)パネリストの根本崇・野田市長、河田育康・倉敷市副市長、山本信治・天童市長
(左から)コメンテーター役の谷川浩司会長、田中寅彦九段、森下卓九段
将棋の振興に取り組んでいる全国15の自治体が集まった「全国将棋サミット2015」(日本将棋連盟、天童市主催)が2日、天童市の天童ホテルで開かれた。将棋を通した子どもの教育、タイトル戦の誘致による地域づくりなど、将棋の発展に向けて意見を交わした。
約80人が参加。山本信治天童市長は「将棋文化の裾野を広げよう」とあいさつし、日将連の谷川浩司会長は「将棋を通じた観光も各地で盛り上げてほしい」と述べた。日将連の青野照市専務理事は、名人戦などタイトル戦の誘致による経済効果の大きさや、プロ棋士と子どもの交流など地域活動への協力態勢を説明。さらに「将棋ならではの対局の所作、歴史的文化、ゲーム性などをアピールし、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録を目指したい」との考えを示した。
東京大大学院人文社会系研究科の諏訪部浩一准教授が記念講演。山梨県甲府、兵庫県加古川、岡山県倉敷など7市の市長らが、将棋のまちづくりなどについて発表した。郷田真隆王将ら第一線で活躍するプロ棋士8人による指導対局も行われた。
サミットは昨年の千葉県野田市に続き2回目。出席した自治体代表者は、天童市で3、4両日に開催される全国中学生選抜将棋選手権大会で、地元選手の応援も行う。
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