「将軍家献上寒中挽き抜きそば」の賞味会が、天童温泉ほほえみの宿「滝の湯」で開催されました。これは、江戸時代に天童の一部を治めていた天童織田藩の織田信学(のぶみち)が、徳川家に北海道・東北地方で唯一そばを贈っていたことにならったものです。天童市麺類食堂組合が文献をもとに研究を続け、昭和63年(1988年)にその製法を再現することに成功しました。
寒中挽き抜きそばは、1月13日(水)から2月29日(火)までの期間限定で、次のおそば屋さんで食べることができます。織田藩の家紋が入った「寒中挽抜そば」のノボリ旗を目印に、足を運んでみてください。
また、天童駅となりにある天童市観光情報センター(一般社団法人 天童市観光物産協会)では、お土産として「寒中挽き抜きそば」の乾麺を販売しています。通信販売も対応していますので、ぜひこちらもお試しください。
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このノボリ旗が目印です |
天童織田藩が江戸時代に徳川家に献上した「寒中挽(ひ)き抜きそば」の賞味会が12日、天童市の滝の湯で開かれた。2月末まで市内10店でも提供される。
織田信長公の子孫で第11代藩主の信学(のぶみち)公が将軍家のそばを届けた記録が文献の「大成武鑑」に残り、これを再現。東北・北海道では唯一の献上そばで、味が凝縮する12〜1月に玄そばのまま石臼でひいて上品に仕上げるのが特徴といい、13回目を数える。賞味会に先立ち、信長公を祭る建勲神社でそばが奉納された。
この日の前売り券約650枚は2日間で売り切れ、訪れた市民は4枚、5枚とお代わりしながら楽しんでいた。そばの薬味として大正館食品(天童市)が、織田藩にちなんで手作りした一味唐辛子も紹介。市麺類食堂組合の矢萩長兵衛組合長は「ソバの実は不作だったが、仕上がったそば粉は上質で、味、香りとも抜群」と話していた。
江戸時代に天童織田が将軍家に献上した「寒中挽抜(ひきぬき)そば」の賞味会が12日、天童市内のホテルであり、市民ら約600人が季節限定の香り豊かなそばを味わった。
文献に基づき、天童市麺類食堂組合が1999年に復活させた。山形県産の「でわかおり」を寒冷な場所で保管し、小寒から大寒の間に石臼でひくことで風味が増すという。
会場では約2400人分が振る舞われ、毎年参加している天童市の会社役員黒田成彦さん(35)は「甘味も喉越しも最高。ついつい箸が進んだ」と笑顔を見せた。
ことしからは「そばまつり」と銘打ち、挽抜そばが2月末まで市内10店舗で提供される。
江戸時代、将軍家に献上したとされる「寒中挽き抜きそば」を再現し神社に奉納する催しが天童市で開かれました。
「寒中挽き抜きそば」は江戸時代、天童を治めていた織田家が寒さでそばの実が引きしまり味が良くなるこの時期に地元の特産品として将軍家に献上していたとされています。
12日は織田信長をまつる天童市の建勲神社を地元のそば店でつくる組合の関係者が訪れ、古い文献をもとに再現したそばを奉納して今年1年の商売繁盛や観光の発展を祈りました。
天童市麺類食堂組合の矢萩長兵衛組合長は「そばの収穫量は芳しくありませんでしたが、味は大変おいしくなっています。そば本来の風味、甘み、香りすべてが整っていて、地域の人を大事にしながら県外にもPRしていきたい」と話していました。
「寒中挽き抜きそば」は13日から来月末まで天童市内のそば店で味わうことが出来るということです。
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