将棋駒の生産量日本一で知られる天童市が、全国トップクラスを誇る「ふるさと納税」で人気漫画とコラボ企画を展開しています。これは、羽海野チカさんによる将棋を題材にした「3月のライオン」との企画で、第4回マンガ大賞2011、第18回手塚治虫文化賞マンガ大賞など受賞した人気作品です。
作中では、天童近郊が出身のプロ棋士・島田開が重要人物として登場するほか、天童駅周辺や人間将棋の様子などが描かれていて、作品のファンからは天童市とのコラボを求める声が上がっていました。
天童市では、「ふるさと納税」で希望される方に、扇子や携帯クリーナー、クリアファイルなどの限定グッズを贈呈することで準備を進めています。
ふるさと納税が好調に推移している天童市は、さらに「天童ファン」を拡大しようと、将棋棋士の成長を描いた人気漫画「3月のライオン」(白泉社・ヤングアニマル連載中)と連携したPR戦略に乗り出す。登場人物をモチーフにしたオリジナルグッズを製作し、寄付者への特典としてプレゼントする。
同市によると、寄付者からのメッセージで「3月のライオンを読んで天童を知った」「将棋のまちとして関連グッズを作ってほしい」などの要望が多く寄せられたの がきっかけで、昨年秋から白泉社との交渉を続けてきた。同作品のイラストを採用したノベルティーグッズとして扇子、携帯電話クリーナーのストラップ、お礼状、クリアファイルなどのオリジナル品を作製。現在、寄付への特典として希望者に贈呈している将棋駒ストラップは製作が追い付かず出荷が8ヵ月待ちの状態で、これと切り替える。
「3月のライオン」は、「ハチミツとクローバー」を手掛けた羽海野チカさんの作品。高校生棋士を主人公に、過酷なプロの対局や人間ドラマがリアルに描かれ、本県出身で苦労人の棋士や同市で開催される人間将棋なども登場。今秋のテレビアニメ放映、実写映画化も決まっている。同市の担当者は「若年層を中心に天童と将棋の魅力を発信したい」と話している。
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