東洋経済新報社が毎年実施している「住みよさランキング」で、天童市が昨年に引き続き、東北・北海道ブロックで2位にランキングしました。全国順位は昨年の38位から24位にあがっています。
全国813都市(東京23区を含む、6月20日現在)を対象にした今年の「住みよさランキング」によると、総合評価で本県トップは天童市の24位(前年38位)で、新庄市も32位(前年50位)にランクインした。一方、ランキングは経済指標を基にしており、実際の住みよさが反映されているかどうかの判断は難しいようだ。
天童市は、人口当たりの小売業年間商品販売額、大型小売店店舗面積で算出した利便度で全国19位。汚水処理人口普及率や都市公園面積などを基にした快適度で78位にランクされた。病床数や福祉施設の定員数、出生数などに基づく安心度は350位で前年より少し上昇したが、財政力指数や 地方税収入額(人口当たり)で算出する富裕度は458位だった。
県内13位の中で、天童、新庄両市以外で総合評価全国100位以内に入ったのは、東根市の56位(前年62位)、尾花沢市の66位(同71位)。北海道・東北ではトップテンに天童市(2位)新庄市(3位)東根市(5位)尾花沢市(7位)寒河江市(10位)が入った。
項目別では新庄市が利便度で全国17位、東根市が快適度で65位、尾花沢市が安心度で34位。際立ったのは住宅延べ床面積(1住宅当り)や持ち家世帯比率で算出した住居水準充実度。村山市が3位、尾花沢市が5位と全国の中で極めて高い水準を示した。富裕度は300位の山形市を除いて全国平均を下回り、財政力に課題を残している状況を浮き彫りにした。
一方、利便度や快適度などは人口当たりの指標が多く用いられているため、人口減とともに数値が上昇する傾向がみられる。また、経済指標だけで算出しているため、豪雪などの気候条件は考慮されていない。全国は、千葉ニュータウン区域の拡大とともにベッドタウンとして発展している印西市(千葉県)が5年連続で総合1位。2位は長久手市(愛知県)、3位は砺波市(富山県)だった。
ランキングは19993年から、被害s日本大震災が起きた2011年を除き、経済誌発行の東洋経済新報社(東京都)が毎年公表している。国の統計など15指標を基礎に、都市力を安心度、住居水準充実度の5項目に分類。項目ごとに平均値を50とした偏差値で各市を評価した。
県内順位 | 市名 | 総合順位 | 前年順位 |
---|---|---|---|
1位 | 天童市 | 24位 | 38位 |
2位 | 新庄市 | 32位 | 50位 |
3位 | 東根市 | 56位 | 62位 |
4位 | 尾花沢市 | 66位 | 71位 |
5位 | 寒河江市 | 103位 | 111位 |
6位 | 山形市 | 152位 | 169位 |
10位 | 長井市 | 207位 | 363位 |
8位 | 南陽市 | 224位 | 301位 |
7位 | 上山市 | 265位 | 246位 |
9位 | 酒田市 | 287位 | 326位 |
11位 | 鶴岡市 | 413位 | 421位 |
12位 | 米沢市 | 526位 | 501位 |
13位 | 村山市 | 609位 | 569位 |
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