観光に関わる地元有志の女子グループ「天童観光女士会」(てんどう かんこう じょしかい)が、観光マップになる包装紙を作製しました。これは、織田信長の二男を藩祖にもつ天童織田藩をPRし観光誘客につなげようと天童商工会議所が進めている「観光プロジェクト事業ODA」の一環としてできあがったものです。
A3サイズの包装紙はテストプリントとして1000部が印刷され、JR天童駅となりにある天童市観光情報センター/物産センター(天童市観光物産協会)で使われています。
包装紙は花びらがあしらわれたパステル調に仕上がっています
よ~く見ると、花びらのようにみえる模様は将棋駒の形になっていて、王将・飛車などが隠れています
裏返すと、天童市内の観光マップになっています
観光マップの拡大写真。手書きのイラストで分かりやすくおすすめポイントが紹介されています。
将棋駒がデザインされたラッピングをほどくと、まち歩きマップが登場。こんな包装と地図が表裏一体になったアイデアグッズを、天童市の観光に携わる女性で組織する天童観光女士会が作り上げた。JR天童駅ビル「パルテ」の市観光情報センターなどがサンプリングとして使用している。
天童織田藩の歴史をテーマに、天童商工会議所が進める「観光プロジェクト事業ODA」。まち歩きマップはプロジェクトD(出会い)として生まれた。観光客に織田藩ゆかりのスポットを巡ってほしいとの発想だ。しかし、単なる地図で満足しないのが女士会イズム。包装紙との一枚二役なら「マップを広げたときおしゃれ」「商店街も取り込めちゃう」と相成った。
マップの絵は元漫画家の女士会メンバー、ビューティーショップマツダの松田幸恵さん(35)の作。信長を祭神とする建勲神社、家老吉田大八が自害した観月庵(妙法寺)、藩ゆかりの歌川広重の肉筆画がある広重美術館などのスポットを描き入れた。自身もこの企画に携わるまで織田藩のことをよく知らなかったといい「歴史ブームに乗ってどんどん活用してほしい」。
包装のデザインは将棋駒をモチーフにしたパステル調。「かわいいデザインなのでブックカバーにもどうぞ」と商議所担当者。何より「ほどいたときのあら…という感動をきっかけに、まち歩きの行動につながれば」と期待を込める。
A3判で千部作成。好評ならば、2倍サイズにしてお薦めコースを追加することも検討している。
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