東北芸術工科大学の卒業生らが立ち上げた「天童アートロードプロジェクト」が、天童商工会議所とコラボレーションして2017年のカレンダーを作成しました。1部800円で、12月5日(月)から天童商工会議所で販売されます。限定2千部ですので、お早目にお買い求めください。
天童市を拠点に活動する芸術サークル「天童アートロードプロジェクト」(芳賀一彰代表)と天童商工会議所がコラボして、来年のオリジナルカレンダーを作った。暦を飾るのは今夏催された「まちなかスケッチ大会」の作品。市民が独自の視点で描いた街並みから、地元への温かい思いが伝わってくる。天童市美術館で開催中の同プロジェクト展で展示中だ。
同プロジェクトは、東北芸術工科大学(山形市)の学生が田麦野地区で住民と一体になった芸術活動を行っているのがきっかけで、卒業生らが2012年に立ち上げた。天童商工会議所が主催するミニ講座「まちなかゼミナール」に初めて参加し、7月に市民対象のスケッチ大会を開いた。
小学生から50代まで22人が参加。市街地で気になったポイントを決め、透明な板をかざして風景を切り取っていく。テーマはなく、切り取り方も自由。街じゅうにあふれる将棋駒や市のマークが舞鶴山、倉津川などに溶けこんだユニークな作品がそろった。
「窓から眺めた天童」をイメージして、参加者全員の作品を四角やトンネル形の枠で囲ったカレンダーに。プロジェクトメンバーの石沢恵理さん(29)=谷地高非常勤講師=いわく「天童への思い、スケッチの楽しい雰囲気が伝わってくる仕上がりになった」。一押しスポットの季節の写真を添えて完成させた。同商議所は2千部を作製。12月5日に800円で販売を始める。
同プロジェクト展「てんてん展―道草のすすめ」は12月4日まで。メンバー20人と4団体の工作、絵画、工芸などが並ぶ。空き箱を使った家作り、透明な板を使った似顔絵作成が体験できるほか、27日と12月3日にはワークショップ、ギャラリートークを開く。
カレンダーの問い合わせは同商議所023(654)3511。作品展は市美術館023(654)6300。
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