将棋の同時対局数で世界記録に挑むイベント「二千局盤来2018」(にせんきょく ばんらい)が、イオンモール天童を会場に開催されました。これは天童市市制施行60周年記念行事の1つとして企画され、天童市内の企業や各種団体で実行委員会を組織し、準備が進められてきました。これまでの記録は東京都内で記録された1574局でしたが、この日は4724人が参加し、有効となった2362局が世界新記録としてギネスから認定されました。
「二千局盤来」の経費の一部およそ2000万円は、ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」でガバメント・クラウドファンディングで全国の皆さんからいただいた寄附を活用しました。天童市では、世界的工業デザイナー奥山清行氏が代表と務める「KEN OKUYAMA DESIGN」、成形合板技術で知られる家具メーカー「天童木工」そして伝統的工芸品「天童将棋駒」のコラボによる新しい飾り駒「MAIZURU」(まいづる)の開発に際しても、おなじくガバメント・クラウドファンディングを活用しています。イベント会場のステージには、この「MAIZURU」が展示され、記念撮影をする参加者がたくさんいらっしゃいました。
会場入り口は、グループごとに入場ゲートが分かれています
入場開始の午前8時30分には、たくさんの参加者が集まりました
KEN OKUYAMA DESIGN×天童木工×天童将棋駒による新しい飾り駒「MAIZURU」も展示
「MAIZURU」は、ふるさと納税のガバメント・クラウドファンディングで開発されました
野球スポ少の子どもたちをはじめ、天童市内の様々な団体が参加しました
主催者発表で4700人を超える参加者がありました
天童市と文化振興等相互交流協定を締結している宮城県多賀城市からは菊地健次郎 市長も
イオンモールをはじめ、天童市内の企業のみなさんもグループで参加しました
イオンモール天童の駐車場に、100を超えるテントが設置されました
モンテディオ山形のディーオと(一社)天童市観光物産協会のこま八が参加して大抽選会!
認定証を受け取る山本信治 天童市長
左から菊地佑次 天童JC理事長、山本信治 天童市長、マクミラン ギネス公式認定員
実行委員会代表者が、2362対局の世界新記録とともに集合写真
参加賞には「3月のライオン」限定コースターやイオンの割引クーポンなどがプレゼント
将棋の同時対局数で世界一に挑戦する「二千局盤来(ばんらい)」が14日、天童市のイオンモール天童駐車場で開かれた。4724人が2362局の対局を終え「一会場で同時に行った将棋の最多対局数」としてギネス世界記録に認定された。
目指すは、2012年に東京で樹立された1574局。南北150メートル、東西40メートルのスペースに設営された特設テント208張りに、有段者から覚えたてまで3〜92歳の男女が集結した。
ギネス公式認定員の「3・2・1・ゴー」の号令でスタート。友人や会社同僚、親子などが棋力を競った。会話は厳禁だが、和気あいあいとした雰囲気で対局は進む。5分もすると、早い席は決着がつき始めた。
人集めに苦戦したものの、市が本腰を入れた終盤には申込者は目標を上回る約4700人に。記録達成は確実視されたが、欠席者が予想される上、1時間以内に対局を終えないとカウントされないルールがあり、予断は許さない。集計後、認定員の発表に万雷の拍手が湧き起こった。
父親に快勝した天童中部小3年杉原悠真君(9)は「ギネス達成の場で将棋ができてうれしい」。友好都市の宮城県多賀城市から有志約50人で来たという市職員真壁尚也さん(22)は「東日本大震災でお世話になった天童の力になりたかった」と喜んだ。
ギネス記録は市制施行60周年の節目に当たり、将棋のまちにふさわしいレガシー(遺産)になった。「将棋文化を背負っているまちとして日本、世界に発信したい」と山本信治市長。モニュメントに参加者全員の名前を刻み、イオン敷地内に設置する予定という。
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