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天童のニュース(平成31年2月5日) (最終更新:2019年2月9日)

2019年2月5日(火) 天童市民病院、分娩対応が2020年2月で終了

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 天童市の公立病院・天童市民病院が、医師の定年退職を機に2020年2月をもって分娩の取り扱いを終了することが明らかになりました。今後は、山形県と山形大医学部が2019年1月15日から始めたモデル事業「山形県産科セミオープンシステム」に参加し、出産は体制が整っている総合病院に任せ、天童市民病院は妊婦健診を担当することになります。

 産婦人科医の医師不足は全国的な流れで、これに対応するため、「妊婦健診は自宅や職場からの通院が便利な近くの診療所等で、出産は設備・体制が整った総合病院等の分娩施設で」をコンセプトに、山形県産科セミオープンシステム導入モデル事業が始まりました。

 「自宅や職場から近くて通院にかかる負担が軽減される」身近な診療所等と「安全安心な出産環境を提供する」総合病院、それぞれの医療機関がメリットを生かして、連携を図っていきます。

分娩が20年2月で終了 医師定年 妊婦健診のみに

 天童市民病院が2020年2月をもって、分娩(ぶんべん)の取り扱いを終了することが5日、分かった。2人いる産婦人科医が19年度いっぱいで定年退職するため。産婦人科の医師不足を踏まえ、県と山形大医学部が始めたモデル事業「県産科セミオープンシステム」に参加し、妊婦健診のみを担う。

 同病院産婦人科の常勤医は現在、高橋秀幸医師と金子尚仁医師。外科のベテラン医師の協力を得ながら、年間170件ほどの出産に当たっている。2人とも19年度で65歳の定年退職を迎える。

 県産セミオープンシステムは「妊婦検診は近くの病院・診療所で、お産は体制が整った総合病院で」をコンセプトとした周産期システム。妊婦は妊娠した段階で共通診療ノートの発行を受け、妊娠33週までの通常健診は自宅や職場から近い病院・診療所で行い、34週以降は分娩準備のため総合病院で健診を受ける。

 今年1月、村山地域で運用を開始。市によると、分娩施設は県立中央病院、山形済生病院、山形市立病院済生館、山形大医学部付属病院の4施設、通常の健診施設は山形、天童、上山、東根、寒河江の5市の12施設からなる。通常健診を担う公立施設には、天童市民病院のほか、18年4月に分娩を休止した北村山公立病院(東根市)も名を連ねている。

 同市民病院は常勤医がいなくなる20年3月以降は、現在の常勤医2人を非常勤で再任用する方針で、妊婦健診と婦人科業務を担う。同病院事務局は「産婦人科医の不足は全国的な流れであり、分娩終了はやむを得ない。病院の機能分担により分娩は医師や設備が整った施設に任せ、われわれにできることに専念したい」としている。

(山形新聞2019年2月6日 第24面より)
(関連ページ)
■天童のニュース:天童市民病院(旧・天童病院)
http://www.ikechang.com/news/news680.htm
■山形県:「山形県産科セミオープンシステム導入モデル事業」の運用開始について(外部サイト)
http://www.pref.yamagata.jp/pickup/interview/pressrelease/2019/01/10140620/

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