JR東日本は、山形新幹線つばさに新型車両「E8系」を2024年春に導入すると3月4日に発表しました。あわせて、東北新幹線との連結・分離を行うJR福島駅に新たなアプローチ線を建設することで、山形-東京の時間短縮を図ります。JR東日本のダイヤ改正は毎年3月の第2土曜日に行われますので、新型車両「E8系」の初運転は2024年3月16日(土)、新アプローチ線の使用開始は「26年度末」なので、3年後の2027年3月13日(土)になるのではないかと思います。
JR東日本は3日、山形新幹線に2024年春、新型車両「E8系」を導入すると発表した。1編成は現行の「E3系」と同じ7両で、22年9月以降、26年春までに17両編成を完成させる。東北新幹線の「E5系」と連結し、宇都宮―福島間を最高時速300キロで走行する。山形新幹線が東北新幹線と合流する福島駅では、双方をつなぐ新たな「アプローチ線」を建設し26年度末に使用を始める。
山形新幹線つばさE8系(JR東日本プレスリリースより)
E8系投入による速度向上で、所要時間は数分程度、短縮する。福島駅ではこれまでアプローチ線が1本しかなく、山形新幹線の上下線がともに同じ線路を使っていた。東北新幹線を含めダイヤ乱れから復旧する際の支障になっており、2本のアプローチ線でスムーズな回復を図る。費用はE8系の心臓はメンテナンス機器の整備などを含め500億円、アプローチ線建設は130億円程度を見込む。
JR福島駅の新アプローチ線(JR東日本プレスリリースより)
JR東によると、E8系は、山形と同様に新幹線と在来線を走る秋田新幹線「E6系」がベース。電源コンセントは普通、グリーンとも全席に設ける。スーツケースに対応した大型荷物スペースを全車両に配置。普通車の車いすスペースは1編成当たり1隻から2席に拡充する。車両の先頭部分がE3系より3メートル長く9メートルになったことや荷物スペースのため、定員は39人少ない355人。在来線区間の最高時速は130キロで変わらない。
デザインは、豪華寝台列車「トランスイート四季島」を手掛けた山形市出身の工業デザイナー奥山清行氏が監修。車体は本県の鳥であるオシドリの紫や、特産のベニバナの黄色で彩る。客室は、本県を流れる最上川をイメージした色合いや柄にしたという。
福島駅ではこれまで、山形新幹線上りが、東北新幹線の下りを通過するなど「平面交差」が発生していたが、改良工事で解消する。上下のつばさが同時に福島駅を発着できるようになる。
県鉄道利用・整備強化促進期成同盟会を通じ、新型車両導入と福間駅アプローチ線新設工事の実現をJR東日本に要請してきた。山形新幹線の機能強化が図られ、観光やビジネスをはじめ、っ本県と首都圏との交流が拡大し、一層の地域活性化につながることを期待する。
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