新型コロナウイルス感染症の軽症者・無症状者の受入施設として、国道13号沿いの「ホテルルートイン天童」が1棟丸ごと使われることが分かりました。これは、新型インフルエンザ等対策特別措置法第49条に基づき県知事が土地等の使用を要請し、それに応じたものと思われます。
山形県内では新型コロナの感染者はゼロが続き、退院数も順調に伸びています。しかし、いつまたクラスタが発生し、医療機関がひっ迫するとも限りません。受入施設を用意することは大切な事ではあるものの、
新型コロナに関するホテルルートイン天童のお知らせ(公式サイトより)
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う病床不足に備え、軽症・無症状の感染者向け宿泊施設の準備を進めている県は28日、村山、庄内両地域の3カ所で計約200室を確保したと明らかにした。30日の県議会臨時会で、関連費用を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案が可決され次第、受け入れを始める。
定例記者会見で吉村美栄子知事が発表した。施設は村山2カ所、庄内1カ所で、新型コロナの感染拡大が終息するまで開設すると説明。「医療資源が少ない本県で医療崩壊を起こしてはならない。県民の安全、安心な生活を守るために不可欠な施設となる」と述べた。施設名は現時点では非公表とした。
県医療政策課によると、宿泊施設は県が借り上げる。医師や看護師らと常時連絡が取れる体制を整え、感染の危険のある区域と安全な区域を分ける「ゾーニング」などの感染予防策を講じた上で順次開設する。感染者はいったん医療機関で受け入れ、コンピューター断層撮影(CT)や血液検査を行い、重症化の恐れはないと判断した場合に移す方針。
新型コロナウイルスの軽症・無症状の感染者を受け入れるため、ホテルイン酒田駅前(酒田市)とホテルルートイン天童(天童市)は2日までに、県などの要請を受け、施設を提供したとホームページ(HP)で公表した。いずれも今月から県に貸し出している。
このうち、ホテルイン酒田駅前は2日に公表した。全93室を提供し、期間は9月30日まで。受け入れに当たり飲食施設は休業する。運営会社・月見の白旗夏生社長は「感染者への応対に従業員が関わらないことを明確にし、風評被害を受けないようにしたかった」と話した。ホテルはJR酒田駅前の再開発事業に伴い、提供後に取り壊し、11月に新複合施設の一部として移転オープンする。
一方、ルートイングループのHPによると、ホテルルートイン天童の貸出期間は7月31日まで。終了後は約2カ月間の休業期間を設け、寝具や備品などの入れ替え、2度にわたる全館消毒を行うとしている。
県は軽症・無症状の感染者向け宿泊施設として村山2カ所、庄内1カ所を確保したとしている。県医療政策課は「現時点で宿泊施設名を公表する考えはない」としている。
新型コロナウイルスの軽症・無症状の感染者を受け入れる宿泊施設について、県は3日、感染の危険がある区域と安全な区域を分ける「ゾーニング」などの開設準備をスタートさせた。県内では同日現在の入院者が14人で、現時点で宿泊施設を利用する見通しはないという。
県医療政策課によると、県が借り上げた施設は村山、庄内両地域の3カ所で計約220室。ホテルイン酒田駅前(酒田市)、ホテルルートイン天童(天童市)が各ホームページで公表した。施設名が明らかとなり、3日には天童市内の住民から「安心して受け入れるためにも、県から事前の説明がほしかった」との声が聞かれた。県は「いずれ準備が整った段階で地元住民に説明することになる」としている。
3施設とも1棟貸しの形となり、期間中は一般の宿泊者を受け付けないとされる。「ゾーニング」は施設内が対象で、現場で業務に当たる医療スタッフや県職員の安全確保が目的となる。
県内では感染者向け病床を150床程度確保しており、宿泊施設は病床不足に備えた対応。同課は「現時点で今すぐ宿泊施設を使う予定はないが、受け入れ病院の医療スタッフの負担は大きく、長丁場となることを見据えて準備を進めていきたい」としている。
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