12月14日(月)から18日(金)まで降り続いた大雪で、天童市内の60ヘクタールを超える果樹畑で枝折れの被害が発生していることが分かりました。1月下旬から2月頃のサラサラした雪と違って、今回の雪は湿った重い雪だったため、枝が折れる被害を招いたようです。被害は天童市内全域で確認されていて、樹そのものが真っ二つに裂けたようになっているものもあります。
12月14日の週に降った大雪で枝折れした果樹[撮影:2020年12月29日]
果樹畑の真ん中には、枝がすべて折れた樹も[撮影:2020年12月29日]
真っ二つになるように、太い幹から折れていました[撮影:2020年12月29日]
ちょっと歩いただけで、かなりの樹が被害にあっているのが分かります[撮影:2020年12月29日]
県内に降った大雪の影響で、天童市内の果樹畑の被害面積が60ヘクタールを超えていることが28日、市やJAてんどうのまとめで明らかになった。12月としては近年にない大規模な被害で、今後も報告が増える可能性がある。
市やJAてんどうによると今月の大雪で、農業用施設の倒壊や果樹の枝折れが市内全域で発生。同日現在、ブドウの棚やサクランボのハウスなど果樹関係の施設倒壊は60件を超え、日がいい派全栽培面積の約4%に上る。確認された件数は届け出があっただけで、今後も増えることが見込まれる。
同市川原子のラ・フランス園地(約40アール)では、同地の6割ほどの木々が太い幹から折れるなどし、管理する原田園社長の原田裕樹さん(46)は「農業を継いで10年になるが、こんな雪害は経験がない。除雪にも限界があった」と悔しがり、「12月にこの状況で、手のつけようがない。天災でもやっていくという強い意志が必要になる」と語った。
同日、JAてんどうで被害対応検討会が開かれ、遠藤利明衆院議員や山本信治天童市長、金平芳己JAてんどう組合長らが出席した。それぞれ現地視察の所感や、国への支援策の要望などについて話し合った。
前の日へ... | 今月の見出しへ... | 次の日へ... |