初夏の味覚・さくらんぼの超促成栽培を行っている花輪和雄(はなわ かずお)さんが、「日本一早いさくらんぼ」を出荷しました。これは、さくらんぼの樹を夏の間に冷蔵庫に入れて冬を体験させ、秋から温室ハウスに移して春が来たと錯覚させて育てるもので、縁起物として毎年初競りにかけられています。昨年2020年は桐箱入り500グラムに80万円の値が付きましたが、今年はいったいどれぐらいの値段で競り落とされるでしょうか?
加温ハウスの中のさくらんぼ(さくらんぼテレビより)
日本一早いさくらんぼの収穫(さくらんぼテレビより)
箸を使ってさくらんぼを詰める様子(さくらんぼテレビより)
桐箱に詰められたさくらんぼ(さくらんぼテレビより)
温かいハウスの中で促成栽培されたさくらんぼが、天童市で収穫されました。収穫されたさくらんぼは、きょう出荷され、あすの初競りにかけられます。
外は雪が降っていてとっても寒いんですが、こちらのハウスのなかに入ってみますと、あっ、もう半袖でもいられるくらい暖かいです。そして、こちら、さくらんぼが真っ赤に色づいています。
天童市荒谷の花輪和雄(はなわ かずお)さんの園地では、新春を華やかに彩りたいと、全国で唯一、さくらんぼを促成栽培し、「日本一早い」と銘打って出荷しています。
苗は夏場に冷蔵庫で冷やして冬を体感させ、その後、加温ボックスと呼ばれるハウスに移して育て、収穫しています。きょうは出荷に向けた、摘み取りや箱詰め作業が行われました。今シーズンはこまめな温度管理を徹底したことで、例年より大玉で色づきのいいさくらんぼに仕上がったということです。
収穫された60キロのさくらんぼは、関東や関西に向けて出荷され、あす初競りにかけられます。去年は大田市場で開かれた初競りで、花輪さんのつくる佐藤錦に500グラムで80万円と、過去最高の値が付いています。
「日本一早い」さくらんぼの収穫です。天童市で、超促成栽培されたさくらんぼが、きょう初出荷されました。
真っ赤に実ったさくらんぼ、しんしんと雪が降り積もるなか、天童市荒谷の花輪和雄(はなわ かずお)さんのハウスでは、さくらんぼが初出荷を迎えました。
佐藤錦は通常6月が収穫のピークですが、超促成栽培の佐藤錦は苗木を6月から4カ月間ほど冷蔵庫に入れ、冬を感じさせたあと、ハウスで加温。春が来たと錯覚させ、半年早い年明けに出荷しています。
今年は10月の気温が高く、実の付きが心配されていましたが、その後の適切な温度管理により、去年より10キロ多い60キロの出荷を見込んでいます。
このさくらんぼは、あす全国の卸売市場で競りにかけられます。去年は500グラム入り1箱に対し、過去最高額の80万円の値段が付きました。
天童市荒谷で4日、超促成栽培されたサクランボ「佐藤錦」が初出荷され、全国約40の市場に送られた。「新型コロナウイルス感染症に負けないように」との生産者の気持ちが込められた赤い宝石は、5日の初競りにかけられる。
20度前後に保たれた温室ハウス内で育てられた。冷蔵庫で休眠した鉢植え240本が昨年10月に花を咲かせた後、大雪の外界を横目に、輝く果実をどっさり付けた。例年より開花時期の気温が高いなどの難点はあったものの、高品質に仕上がり、出荷量は昨年よりやや多い約60キロ。生産者の花輪和雄さん(71)=同市下荻野戸=らが摘み取り、選別、箱詰めに当たった。
初競りに合わせた超促成栽培は1987(昭和62)年に市内で始まり、花輪さんが継いで18年目。昨年の東京・大田市場では、きり箱入り500グラムが80万円の過去最高値を付けた。花輪さんは「温度管理は難しかったが、大玉で酸味、甘みのバランスが良く、いい出来になった。サクランボを食べてコロナに負けないでほしい」と語っていた。
[SAY]あすの初競りに合わせ 日本一早いサクランボ出荷
[YBC]酸味と甘みバランス良く 日本一早いサクランボ出荷
[山形新聞]真冬に映える初夏の赤 天童・超促成栽培サクランボ初出荷
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