(4) 人間将棋:岩根忍・女流初段
一方の岩根忍(いわね・しのぶ)女流初段は「人間将棋は一度見てみたいと思っていたが、まさか自分が指すことになるとは夢にも思わなかった」「美術館に行くのが好きなので、そういう時にリラックスする」と応えていました。 対局は岩根忍・女流初段の「7-6-歩」、これに中井広恵・女流王将が「3-4-歩」で受ける形でスタートしました。最初はお互いに笑いながら指していて、渡辺明・竜王から「対局っぽくない」というツッコミが入るほどなごやかな雰囲気で進みました。中井広恵・女流王将も「喋りながら指すと言うことがないので…」と最初はおちゃらけムードだったのですが、だんだんと無言に…。そしてお互いに「長考モード」そして「真剣モード」に入っていってしまいました。やっぱりプロですね。 |
勝負は112手で中井広恵・女流王将の勝ちとなりました。対局後のインタビューで、中井広恵・女流王将は「岩根忍・女流初段の話し方に惑わされてしまった」「1枚だけ動かせなかったのが残念」、岩根忍・女流初段は「楽しかった」「3枚も動かせなかったのが残念」とコメントしました。 確かに、岩根忍・女流初段は、語尾に「ウフッ」っと言うクセがあるようで、対局中しばしば耳にしました。普段の対局と違って「口撃」ありの対局ですので、かなり戸惑いがあるようでした。 |