環境ISOと呼ばれる「ISO14001」取得に向けた本審査が、1月30日から1月31日かけて天童市でおこなわれています。認証機関の日本環境認証機構から審査員が訪問し、両日とも庁内各課や給食センターなどの出先機関で現場審査がおこなわれています。今回の審査を無事通過すれば、晴れて合格証書が受け取れるという仕組みです。しかし、ISO14001が高校入試や大学入試と異なるのは、合格=卒業ではないという点です。合格ということは「あなたの団体はきちんと国際基準の環境保全活動に取り組んでいますね」と認められたというだけで、その後は延々とその活動をきちんと取り組まなければなりません。この省エネ・省資源の取り組みを続けることにより、結果的に行政コストの削減に繋がるといわれています。そして、効率的な行政運営をおこなうことは市民の利益に繋がることになります。
天童市は環境基本条例を策定し、市民に対してゴミの減量化やマイバック運動を呼びかけています。首都圏では原子力発電所の停止で大規模な停電が起きるかもしれないという危機に直面しています。国際基準の取り組みをおこなうなんていう大それたことでなくても、つけっぱなしになっているテレビを消したり暖房の設定温度を少し低めにするといったちょっとした気配りで、環境に対する負荷がとても小さくなります。みなさんも環境に対する「小さな親切運動」を始めてみてはいかがでしょうか?
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- ■天童市、環境基本計画のダイジェスト版を全戸配布(天童のニュース:平成14年4月・第5週)
- http://www.ikechang.com/news/2002/ne0204j5.htm#020430
天童市教育庁舎の1階にあった職業相談室が2002年11月20日に天童駅となりの「パルテ」1階に「天童ワークプラザ」として移転し、はや2ヶ月が経ちました。天童ワークプラザには求人自動検索機が2台と職業相談に対応するスタッフ3名が配置されていて、これまでに1日あたりおよそ70件、合計1263件の相談件数がありました。1日およそ70件という数字は、天童市教育庁舎に事務所があった時と比べて3倍以上の数字とのことです。これはJR天童駅から徒歩0分という立地や「パルテ」の立体駐車場が使えるということもあるのかもしれませんが、それだけ世の中が不景気だということが一番の要因なのではないかと思います。せっかくできた施設ですので有効活用されるのはいいことなのですが、有効活用されればされるほどなんとなく悲しい気持ちになってしまうのは私だけでしょうか? 将来の夢を描けるような明るい世の中になって欲しいものです。
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- ■天童市街地の地図
- http://www.ikechang.com/navi0.htm
天童市西部の矢野目地区で農業を営んでいる佐藤春芳(さとう・はるよし)さんら3人による農家グループが、転作田を利用して小麦20ヘクタールを栽培しています。佐藤さんらの取り組みは15年程前に転作田6ヘクタールに小麦を植えたことからはじまり、10年前から常時15ヘクタール前後で栽培をおこなってきました。そして、ここ数年は面積を20ヘクタールにまで面積を広げていますが、これは山形県内でも最大規模の取り組みです。佐藤さんたちは、これまで国の補助金制度を活用して作付面積の拡大をおこなってきました。しかし、国が減反政策を見直し、2008年度までに生産者が自主的に減反をおこなう形に変更するようになることから、補助金制度も合わせて見直される可能性も出てきました。佐藤さんたちは、今後も事業を継続していくために販路開拓を模索している状況にあります。
天童市はかつては小麦の産地として知られ、製粉所がたくさんあったそうです。市内各地に製麺所があるのもこの名残なのかもしれませんね。中国産野菜の農薬問題を契機にして最近は食に対する安全性がクローズアップされています。国産小麦は輸入小麦の約3倍ほどの値段がしますが、佐藤さんのグループでは「顔の見える農業」としてPRを図っていく計画です。
日本エアシステム(JAS)が運行している山形−大阪便が2003年4月から50人乗りの小型機が運行することになった問題について、高橋和雄(たかはし・かずお)山形県知事は航空会社に要請しているところであると1月27日におこなわれた定例記者会見でコメントしました。日本エアシステム(JAS)は日本航空(JAL)とともに持ち株会社の日本航空システムを2002年10月2日に設立し、経営統合を図りました。山形−大阪便は搭乗率70%割前後で採算ラインに乗っている路線ですが、JALとJAS双方の全体的な路線見直しにより、もっと採算性のある路線に現在運行している中型機をまわすことになったようです。小型機が運行する代わりに1日2便が1日3便に増加しますが、定員が50人しかないことと航空貨物の取り扱いがなくなることから、観光の面でも産業の面でも影響が出ることは必至のようです。
また、おなじく2003年4月から日本エアシステム(JAS)により路線復活が決まった山形−東京便については、経営的に厳しい路線であることから、地元負担の観点から着陸料や空港ビル使用量の減免などをおこなうことにしたと説明しました。将来的には自立できる路線になればいいとは思っているものの、支援措置なしでは存続は難しいという認識を示し、2年目以降の支援策については航空会社と話し合いをして決めていきたいと説明しました。
山形−東京便がなくなり首都圏との往来には山形新幹線「つばさ」を使わざるを得なくなったにもかかわらず、今では青森新幹線「はやて」の登場でとても不便なダイヤになってしまっています。せっかく復活することが決まった東京便ですので、山形新幹線と張り合って良い意味で競争していけるように、県民1人1人のサポートが必要ですね。
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- ■天童のニュース:広域合併(周辺市町の動き)
- http://www.ikechang.com/news/news720.htm
天童市社会福祉協議会は自治会単位で福祉協力員を委嘱しています。1人あたり40から60程度の世帯を受け持ち、必要に応じて町内会長や民生児童委員に連絡してもらうお手伝いをしてもらっています。しかし、最近では町内会の範囲にとどまらない広域的な課題も出てきていることから、福祉協力員同士の情報交換をおこなうために地域ごとの連絡会を結成することにしました。2003年1月25日には天童市南部の高擶地区(たかだま)で第1号の連絡会が発足しています。天童市社会福祉協議会では、2003年度中には市内の各地域ごとに連絡会を結成したいと考えています。
1人1人ではなかなか解決できない課題でも、多くの人たちが力を合わせればなんとかクリアできるものもあるかもしれません。天童でも地域ごとの絆がだんだんと弱くなり悪い意味での都市化が進んでいますが、こういう取り組みはぜひとも続いていって欲しいと思います。