新春恒例の消防出初め式が、温泉街と天童市役所周辺を会場にして開催されました。午前10時から温泉街で観閲式がおこなわれたあと、消防団員などおよそ300名と消防車両33台が市役所まで分列行進をし、その後、市役所前の倉津川沿いで祝賀放水をおこないました。小雪のなかでも開催となりましたが、会場周辺には小さい子供を連れた家族連れが数多く詰めかけました。
しかし、ここで1つ事件が発生。祝賀放水の直前、王将橋の上にいた男の子が川に何か(お気に入りのオモチャ?)を落としたらしく、道路に飛び出し下流の方へ走っていってしまいました。ちょうど車が橋の上を通りかかっていたのですが、雪のために運転手がゆっくり走っていたことが幸いし、事なきを得ました。しかし、車と男の子の距離は1メートルぐらいしかなかったように見えました。
分列行進のときには通行止めされていましたし、その後も市役所周辺にはたくさんの人がいましたので、祝賀放水が終わるまでは交通規制がかかっているものだと思っていました。しかし、わたしも全然気付かなかったのですが、行進終了直後には交通規制が解除されたようで、市役所前の道路が封鎖されていたのはおよそ10分間だけだったようです。
「通行止めにする時間はできるだけ短くしたい」というのが警察の立場のようですが、交通事故を未然に防ぐと言うことも警察の役割だと思います。事故が起きたとき「ちゃんと子供を見ていない親が悪い」とか「きちんと警備をしていない消防団や市役所が悪い」ということでは、冷たすぎる対応のように思います。舞鶴堂から市役所までの道路を封鎖しても迂回路はきちんとありますので、式典が始まる午前10時から祝賀放水が終わる午前11時ぐらいまで、交通規制してもさして問題がないのではないでしょうか。来年の出初め式では、ぜひ前向きに検討して欲しいと思います。
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- ■天童のニュース:行政の取組み(消防・防災)
- http://www.ikechang.com/news/news686.htm
天童市の造り酒屋の1つである出羽桜酒造が、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイへ日本酒を初めて輸出しました。中東への日本酒の輸出は、山形県内では出羽桜酒造が初めてのことだそうで、今回は2004年12月に蔵出しされた「本醸造出羽桜」が1升ビン(1.8リットル)で100本分、神戸港から送られました。現地では、「出羽桜」を指名した料理長のいるイギリスの高級ホテル「メリディアンホテル」内の和食レストランに納入されることになっています。
出羽桜酒造の仲野益美(なかの・ますみ)社長は「海外での納入先をホテルや飲食店以外に小売店にも広げ、より多くの人に日本酒のすばらしさを伝えたい」としています。会社としては、今後5年以内に、年間総出荷に占める輸出比率を、現在の2%台後半から10%台までに引き上げる計画です。
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- ■天童のニュース:出羽桜酒造
- http://www.ikechang.com/news/dewazakura.html
2003年度の「銀の棋士賞」の伝達式が1月4日に天童市役所で開催され、伊藤祥吾さん(19歳)と伊藤啓太さん(19歳)が受賞しました。「銀の棋士賞」は、天童市の姉妹都市であるイタリア・マロスティカ市がスポーツ功労者に対して贈っている賞です。伊藤さん達は双子の兄弟で、天童第四中学校を卒業したあとともに山形市立山形商業高校へ進学し、レスリング部で活躍しました。2003年度の全国選抜大会とインターハイでは主力メンバーとして活躍し全国3位に入賞、個人では兄の祥吾さんは69キロ級で東北大会優勝、全国高校グレコローマンスタイル選手権大会で全国3位、弟の啓太さんは76キロ級で山形県大会と東北総体で優勝、国体では準優勝に輝いています。
祥吾さんは日本体育大学、啓太さんは拓殖大学に進学し、啓太さんは昨年の東日本学生新人大会74キロ級グレコローマンで優勝、祥吾さんもフリースタイルでベスト8に入りました。現在はともに74キロ級で活躍するライバルとなっています。
- 伊藤祥吾さんのコメント
- とても光栄。今後もさらに大きな大会で活躍できるように頑張りたい。
- 伊藤啓介さんのコメント
- 兄弟でインカレや全日本を制覇するのが夢。
天童市というとやっぱり「将棋のまち」というイメージが強いですが、バレーボールのパイオニアレッドウィングスやサッカーのモンテディオ山形、そして楽天ゴールデンイーグルスの2軍本拠地として、「スポーツのまち」としてのブランドが確立していくことになりそうです。レスリングというと、アテネオリンピックでの女子レスリングの活躍は記憶に新しいところですが、この面々のなかに伊藤兄弟が名を連ねる日もやってくるかもしれませんね。
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- ■天童のニュース:スポーツ
- http://www.ikechang.com/news/news890.htm
天童市の南東部に位置する荒谷(あらや)地区で、今年もサクランボの超促成栽培がおこなわれています。花輪和雄(はなわ・かずお)さんのところでは、2つのビニールハウスの中でおよそ120本のサクランボ「佐藤錦(サトウニシキ)」が栽培されていて、全国主要市場の発芹に合わせて1月4日に出荷されました。天童市内では1987年(昭和62年)からサクランボの超促成栽培がおこなわれていますが、山形県内で取り組んでいるのは、現在では花輪さんただ一人だけだそうです。昨年は1箱300グラムの商品が市場でおよそ4万円、店頭価格はおよそ8万円だったそうです。まだまだ景気が上向いている実感がありませんが、景気づけのご祝儀相場で取り引きされるかどうか注目ですね。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:サクランボ
- http://www.ikechang.com/news/cherry.html
- ■超促成栽培のサクランボが初出荷 (04.01.05)
- http://www.ikechang.com/news/2004/ne0401j2.htm#040105