山形県議会の6月定例会で、仙台空港アクセス鉄道への出資5000万円に関連した質問が出されました。仙台空港アクセス鉄道は2006年度(平成18年度)に開業予定で、仙台空港から最短17分で接続されます。JR東北本線から直接乗り入れで整備が進んでいますが、これに仙山線も直接乗り入れする計画もあがっています。山形県は「仙台空港アクセス鉄道ができても山形空港には影響が出ない」と説明していますが、旅行会社が仙台空港発着の商品を充実させれば、自然に人は山形空港から離れていってしまうのではないかと危惧します。
<建設常任委員会での渡辺弘明(わたなべ・ひろあき)交通企画室長の説明(6月29日)>
- 仙山線の仙台空港への直接乗り入れについて
- 直接乗り入れは、技術的にはポイントの切り替えで可能と聞いている。高速化は長期的な問題で、課題は愛子(あやし)−仙台間の複線化など。膨大な事業費がかかるが、仙台市に対して連携を求めている。どちらも宮城県とともにJRに協力に要望していく。
- 仙台空港アクセス鉄道への5000万円の出資と山形空港の位置付けについて
- 所要時間や料金を考えれば、アクセス鉄道の開設で山形空港の利用が激減することはないと思っている。仙台に降りた観光客が、帰りは山形を利用するというルートをつくれば、空港間の連携は可能。ともにやっていけるという見方に立って出資方針を決めた。
<景気・雇用対策特別委員会での渡辺弘明・交通企画室長の説明(6月30日)>
仙山線については愛子(あやし)−仙台間の複線化が大きな課題としてあるが、まずは、仙台市近郊の駅に列車が行き違いできる設備を整備することなどによってスピードアップを図るため、宮城県や仙台市、JRも入れて実質的な勉強会を開きたい。5000万円の出資によって、アクセス鉄道を運営する新会社や宮城県、JRと話し合いを進める足掛かりをつくりたい。
- (関連ページ)
- ■仙台空港アクセス鉄道(株)
- http://www.senat.co.jp/
- ■天童のニュース:JR仙山線
- http://www.ikechang.com/news/news310.htm