東京大学農学部の学生16名が、出羽桜酒造で酒造りの研修を受けました。今回訪れたのは東京大学農学部生命科学・生命工学専修の3年生です。研修は3月5日と6日の2日間でおこなわれ、1日目、日本酒の製造工程に関する講義を受けたあと、純米吟醸用として50%までに精米された酒米「出羽燦々(でわさんさん)」を1人10キログラムずつかごに入れ、水温6度の冷水で洗米、その後、酒米を水に浸す「浸漬(しんせき)」という作業を行い、2日目は酒米を蒸す作業を含めた一連の仕込み工程を見学しました。
出羽桜酒造では、仲野益美(なかの・ますみ)社長が東京大学の大学院で発酵醸造学の非常勤講師を務めている縁もあり、3年前から東大生の研修を受けて入れています。研修に訪れた生命科学・生命工学専修の学生たちは、毎年、大学祭「5月祭」で日本酒ブースを設置し、利き酒や試飲などをおこなっています。今回学生たちが扱った酒米は、純米吟醸酒として仕込まれ、学園祭までに届けられる予定です。
秋葉紀子さん(21歳)は「米の給水割合など微妙な加減を、人の感覚に頼った手作業で行っていることに驚いた。日本酒造りに対する職人の誇りを感じた」とコメントしました。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:出羽桜酒造
- http://www.ikechang.com/news/dewazakura.html