6月30日付けの山形新聞によると、山形空港利用拡大推進協議会副会長の土田正剛(つちだ・せいごう)東根市長が6月29日に日本航空を訪問し、山形−東京便の複数便化早期実現を直談判したそうです。日本航空では、路線計画担当の佐藤学・執行役員が対応してくださりました。
土田正剛・副会長は、格安ツアー企画の効果などで4月から6月の東京便の搭乗率が70%前後で推移していることを強調し、「観光面に加え、潜在的なビジネス需要は大きい。格別の配慮をお願いする」と、早期実現を要望しました。これに対して、佐藤学・執行役員は、国内線の充実が地域活性化につながるとの考え方に理解を示したそうです。
山形空港利用拡大推進協議会副会長や山形県、関係市町村では、来年度の路線計画の検討が本格化するこの時期が複数便化の正念場と位置づけ、要望活動を強めています。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:山形−東京便廃止問題
- http://www.ikechang.com/news/news2.htm
第6次天童市総合計画を策定するために天童市が4月下旬から行っていた「まちづくり市民アンケート」の第1次集計結果が、6月16日付けで天童市Webサイトに公開されています。これは、昨年12月に就任した山本信治(やまもと・しんじ)市長のもと、これからの天童市の進むべき道「第6次天童市総合計画」へ反映させることを目的として実施されたもので、天童市都市計画マスタープラン策定のための調査をあわせて実施されました。
アンケートは、2009年(平成21年)3月31日現在で天童市に住所を置いている20歳以上の男女3,000人を対象に行われ、1,345人から回答が寄せられました。回収率は44.8%です。先の第5次天童市総合計画策定から9年が経過し、市民意識がどのように変化しているかを把握するため、基本的にはこれまでと同じ質問の項目が用意されました。
「天童市が比較的充実しているもの」には「災害が少なく、安心な生活」(52.3%)、「生活環境(上下水道、ごみ収集)の整備」(30.8%)、「川や森林など自然の豊かさ」(20.8%)がこれまで同様トップ3に入りました。一方、「天童市が今後力を入れるべきもの」には、最近の世界的な不景気の影響から「就労の場」(33.6%)や、少子高齢化社会に対応するための「福祉面の施設やサービスの充実」(30.3%)が上位に入っています。
また、2005年の調査に比べると2ポイントほど下がっていますが、「商業施設の充実」を求めている声が依然として高い水準にあります。別項目「商業の振興のために」では、「家族連れで買物が楽しめる複合型の大型店の立地を進める」(50.0%)が群を抜いており、「歩いて買物が楽しめる雰囲気づくりを進める」(32.8%)が続いています。「天童市の中心市街地のイメージ」に対して「天童市には中心市街地と言えるところがない」(30.6%)、あえて言えば「天童温泉とその周辺区域」(24.9%)という感じなのも、天童市の現状を反映しているように思います。
これからの天童市に求めるものとして、以下のような結果も出ています。
- 「定住人口を確保し、現在の人口が維持されるのがよい」(41.8%)
- 「若者の定住を促進するための魅力ある住環境」(57.7%)
- 「市民の雇用確保につながる工場の立地」(33.1%)
- 「集客力のある施設の立地を誘導して買い物客等の市外への流出をくい止める」(56.8%)
わたしの周りをみてみても、「兄弟は3人とか4人いるけれども、地元に戻ってきているのは自分(1人)だけ」という人たちがたくさんいます。これからも天童市が発展していくためには、いまの子どもたちが高校そして大学を卒業しても天童でずうっと過ごしていけるような、働く場所と住む場所の確保が必要です。現在進行中のプロジェクト、芳賀土地区画整理事業と工業団地整備事業が順調に進むように、市民1人1人が興味を持って注目していく必要があります。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:行政サービス
- http://www.ikechang.com/news/public_services.html
- ■天童市:まちづくり市民アンケート調査結果(1次集計)(外部サイト)
- http://www.city.tendo.yamagata.jp/s-seisaku/s-ankeito06-01.html