山形県を代表する観光地の1つ・山寺(やまでら)は、江戸時代の俳人・松尾芭蕉が「さや岩にしみ入蝉の声(しずかさや いわにしみいる せみのこえ)」という句を読んだところとして知られています。その松尾芭蕉が山寺へ訪れた日とされる7月13日、当時通ったと伝えられている農道が観光ルート「奥の細道(山寺への道)」としてお披露目されました。
現地は天童市から山形市に入ったあたりにある、700メートルほどの農道です。これまでは砂利道でしたが、年配の観光客でも歩きやすいようにと、山形市が540万円をかけてアスファルト舗装しました。完成お披露目会には、山本信治(やまもと・しんじ)天童市長を始め山形市と天童市、地元の関係者などおよそ50名が参加し、完成した道路を実際に歩いてみました。
整備自体は去年の秋に完了していましたが、芭蕉が尾花沢から天童を通って山寺を訪れた日に合わせ、山寺地区振興会が山寺観光協会との共催でお披露目会を開催しました。松尾芭蕉が歩いた300年ほど前の1689年(元禄2年)頃、周りは松林だったそうですが、現在はサクランボやリンゴ、ブドウ、ラ・フランスなどの果樹園が広がっています。山寺観光観光協会の五十嵐秀夫会長と遠藤定治観光部長はそれぞれ芭蕉、曽良に扮して出席し、「この道を歩きながら、多くの観光客に芭蕉の気分を味わってもらいたい」と話していました。
天童側から山寺側への入り口付近 |
道路の周りは果樹園になっています |
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:観光キャンペーン
- http://www.ikechang.com/news/news930.htm
- ■天童のニュース:遺跡・史跡
- http://www.ikechang.com/news/news960.htm
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