天童市山口地区に建設された留山川(とめやまがわ)ダムの試験湛水(しけんたんすい)が、12月1日にスタートしました。試験湛水は、ダムの堤体(ていたい)や貯水池などの安全性を確認するためにギリギリのところまで水を溜めるものです。
留山川ダムは、山口地区から天童北部地区、成生地区を経て最上川に流れ込む押切川の洪水調節や出井の安定化、河川環境の保全を図るための多目的ダムとして、1993年(平成5年)に建設工事が始まりました。ダムの堤体は高さ46メートルで、総貯水量は112万立方メートルです。
現地では、安全祈願祭やダム湖の命名式に続き、湛水式が行なわれました。山本信治(やまもと・しんじ)天童市長が「地域住民が洪水調整や農業用水の安定化に寄せる期待は大きい」とあいさつしたあと、関係者がゲートを閉じるスイッチを押して試験湛水が始まりました。
ダムの水は、雨や雪解け水が溜まるのを待つしかありません。例年通りの降水量であれば、来年2月9日前後に計画上の最高水位に達する計算です。その後は、1日1メートルを目処に水位を下げていき、6月に完成、7月に竣工式(しゅんこうしきしき)を開催する計画です。
また、今回に合わせて公募されたダム湖の名称は福島県会津若松市の磯部せい子さんが応募した「天留湖(てんりゅうこ)」に決まりました。命名の理由は「天の恵みを湖面一杯留めて、人々のため幸せを生みだし喜ばれ親しまれるダムになるようにと願いを込めた」そうです。
(山形新聞2010年12月2日より)
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:行政サービス
- http://www.ikechang.com/news/public_services.html
- ■天童のニュース:留山川ダム
- http://www.ikechang.com/news/tomeyama.html
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