パイオニアレッドウィングスで通訳として活躍されてきた阿部美奈子(あべ・みなこ)さんが、東日本大震災へ予備自衛官として3月22日に派遣された様子が、さくらんぼテレビ「SAYスーパーニュース」で報道されました。以下、ニュース映像の紹介です。
防衛省は被災地の救援活動を強化するため、全国各地で予備自衛官を招集しています。きょう、県内から1人の女性が被災地へ出発しました。
東根市の自宅で出発の準備に追われる阿部美奈子さん(47歳)。今回召集を受けた予備自衛官の1人です(画面には、出頭日時「23年3月23日08時00分」と書かれた薄緑色の災害召集命令書、「予備自衛官に採用する 3等陸曹の階級を指定する」と書かれた辞令書などが映し出されていました)。
(阿部美奈子さん)「正直ホントにびっくりしました。第一線に立ってお役に立てることがあるとは思っていませんでしたので。」
予備自衛官は特定の訓練を経て採用される非常勤の自衛官で、今回は各国の支援チームとの業務調整もあるため、語学の専門性が強く求められています。阿部さんは、パイオニアレッドウィングスの通訳を8年間務めるなど、英語力を生かした仕事を続けてきました。夫は第6師団の自衛官。阿部さん自身も、通訳として力になれればと、昨年の4月に予備自衛官に申し込みました。
(阿部美奈子さん)「自衛官だったりそのご家族の皆様、支えていらっしゃる家族の皆様も、表には出ないですけれども戦っていらっしゃると思いますし、わたしも妻という立場もありますので、そういう方たちの思いを胸に現地に行きたいと思います。」
阿部さんはきょうから1週間の予定で、被災地で自衛隊とともに活動するアメリカ軍部隊の通訳を担当します。これまでのところ、県内から現地へ向かった予備自衛官は阿部さんただ1人。元自衛官以外で被災地に召集された隊員は、阿部さんを含め全国で3人しかいません。出発前には、神町駐屯地で任務にあたる夫の忠(ただし)さんも激励に駆けつけました。
(阿部忠さん)「不安もありますけども、精一杯、被災者のためにがんばってきてもらえたらと思います。」
(阿部美奈子さん)「今ドキドキしているのが本音ですけれども、とにかく、与えられた任務を精一杯、ホントにできる限り精一杯尽くしてこようと思ってます。」
昭和29年の創設以来、訓練以外で初めて召集された予備自衛官。被災地復興への強い思いを胸に、現地での活動にあたります。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:東日本大震災・地震
- http://www.ikechang.com/news/earthquake.html
- ■天童のニュース:パイオニアレッドウィングス
- http://www.ikechang.com/news/pioneer.html
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