2011年4月23日付けの山形新聞に、天童市における2011年度の主な事業を紹介する全面広告が掲載されました。そのトップ記事として、JR奥羽本線をはさんで山形県総合運動公園(NDソフトスタジアム山形)の西側で開発が進められている天童市芳賀土地区画整理事業が取り上げられました。
天童市芳賀土地区画整理事業は平成19年度から平成28年度までの10ヵ年計画で進められている事業で、イオングループによる商業開発やJR新駅、子育て支援施設の計画などが持ち上がっています。
市南部の芳賀地区で進む土地区画整理事業は、今後の市の発展を考える上で、最も重要な事業だ。2011年度中には一部、分譲も始まり、都市計画道路や水路の整備も図られる。中核に位置付けられる商業施設には、イオン(千葉市)、市の子育て支援施設の建設も予定されている。新しい町の姿は、市民に活力を生む起爆剤として期待を集めている。
16年の目標人口を6万4000人(現在は約6万2000人)と定めた天童市の第六次市総合計画が10年度からスタートした。一時は県内で最も人口増加率が高かった天童市だが、近年では、その天童市の人口も減少傾向に転換。さらに少子高齢化が進行する中、6万4000人は高いハードルではあるが、「未来に誇れる天童を残そう」という市当局の意気込みの表れともいえる。人口維持は、産業や財政など、すべての面で活気を維持していくための最重要課題であり、区画整理事業の成功は、計画達成の大きなカギを握っている。
同事業は約1300世帯、4000人の「まち」をイメージする。イオンは事業地内ほぼ中央の約7万9000平方メートルに進出することが内定しており、店舗形態については今後、具体化する。
事業地内には既に、市の子育て支援施設を建設するために用地を取得する方針が示されている。詳細については市民の意見を数多く聞いた上で決定していく方針で、まだ検討段階ではあるが、屋内型の幼児遊戯施設が想定されている。「子育てするなら天童市」は山本信治(やまもと・しんじ)市長の代表的なキャッチフレーズの1つ。本年度の政策方針の中にも登場し、「幅広い分野の施策を連携して実施し、子どもを安心して産み、育てることができる環境づくりをよりいっそう推進する」と力を込めた。
さらに、分譲予定地の立地にも「売り」は多い。モンテディオ山形のホームグラウンドがあり、本県のスポーツの拠点となっている県総合運動公園まで約1キロ。さらに市民病院には最短で約700メートルとなっている。また、イオンとの交渉で地元からの雇用も要望しているほか、防災面での連携も視野に入れているという。東日本大震災などの影響もあり、今後は防災面や安全面でのアピールを欠かすことはできない。
経済状況に目を移せば、景気低迷が影響し、消費者の低価格志向が強まっている。このため、分譲が進むか否かの大きな分かれ目となるのは、坪単価などの価格面になる。事業主体である芳賀土地区画整理組合では、周辺自治体の価格設定の状況や売却状況などを細かく分析し、周辺自治体に負けない価格設定を図る見通しだ。
現在のところ、3.3平方メートル当たりの平均単価を13万8000円〜13万9000円程度に設定する見通しとなっている。さらに同組合では、工事費の抑制を図りながら、「できるだけ価格を下げる努力をしたい」と話す。
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