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天童のニュース(平成24年3月12日) (最終更新:2012年3月12日)

2012年3月12日(月) 東日本大震災1周年天童市追悼式が開催

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 東日本大震災から1年を迎えた3月11日、天童市役所1階の市民ホールで東日本大震災1周年天童市追悼式が開催されました。午後2時30分から行われた式典には天童市内に避難している方々を含めおよそ100名が参列し、山本信治(やまもと・しんじ)天童市長の式辞に続いて、東京で行われた国の追悼式典のテレビ中継が流されました。

 これまでに経験したことのない長く、激しい揺れと、30時間近い停電、連日ガソリンスタンドに何キロメートルとできた給油待ちの車列、品物が並んでいないスーパーマーケット…。「あれからたった1年しか経っていないのか」と思うと同時に「もう1年経ったのか」という、複雑な心境です。

<東日本大震災1周年天童市追悼式での山本信治 天童市長の式辞>

式辞

 東日本大震災1周年天童市追悼式を挙行するにあたり、犠牲者の御霊の前に謹んで哀悼の意をささげます。我が国に甚大な被害をもたらした東日本大震災の発生から1年が経過いたしました。忘れもしない平成23年3月11日午後2時46分、本市にも震度5弱の激しい揺れが襲いました。これまで経験したことのない激しい揺れは東日本の広範囲におよび、特に太平洋沿岸を中心とした地域を巨大な津波が襲い、多くの尊い人命が奪われ、幸いにして一命をとりとめた人も生活の礎がある家や財産を一瞬にして失いました。自衛隊や警察、消防をはじめ多くの関係機関による懸命の救助、捜索活動にも関わらず、震災による犠牲者は1万5000人を超え、行方不明者もまだ3000人以上にのぼります。犠牲者となられた方々に対し、心から哀悼の意を表しますとともに、あらためましてご遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。

 また、地震直後に発生した福島第一原子力発電所事故の影響により、多くの方々がいまもなお避難生活を余儀なくされており、本市におきましても、現在700人を超える方々が避難生活を送っておられます。被災され長期にわたる不自由な避難生活を送られております皆様に、あらためて心からお見舞いを申し上げます。

 街並みが次々と津波に飲み込まれ、見渡す限り瓦礫や自転車、船舶までもが散乱し、骨組みだけになった建物が散在している被災地の凄惨な光景を映し出したテレビ映像が、1年を経過した今もなおまぶたに焼き付き、わたくしの記憶から離れません。犠牲者になられた方々1人1人に家庭があり、かけがえのない人生があったに違いありません。普段と変わらない朝を迎え、東北に遅い春が訪れようとしていた3月11日の、もうそのときはあまりにも突然訪れ、尊い命を奪われた??(=聞き取れませんでした)は痛恨の極みであった拝察いたします。ご遺族にしてみれば大切な人を一瞬のうちに失い、深い悲しみと絶望感にとらわれたその胸中をお察しするとき、お慰めの言葉もありません。この震災により、多くの国民が犠牲になったことは、永遠に忘れることの出来ない深い悲しみであり、いまはただ謹んで哀悼の意を表するばかりであります。

 この未曾有の大震災が、我が国にあまりにも深く大きな爪あとを残しました。これから膨大な瓦礫の処理や除染作業、原子力に依存しない新たなエネルギー政策への転換等の多くの課題を抱えており、復興への道のりは決して平坦なものではありません。本市といたしましては、市民の皆様の安全・安心な生活を最優先に、国の指導によるこれらの課題解決のため努力して参ります。そして、避難されている皆様が1日も早く住み慣れたふるさとに戻り、震災前と変わらない平穏な生活を再建することが出来ますよう、支援は惜しみません。

 追悼式にあたり、尊い犠牲を片時も忘れることなく、この大災害の教訓を強く心に刻み、しっかりと後世に伝えていくことをここに固く誓いますとともに、災害に強い安全・安心なまちを構築すること、また、被災地が1日も早い復興を遂げることができるよう支援していくことがわたくしに課せられた使命であり、責務であると決意を新たにしたところであります。

 結びに、大震災で犠牲となられました方々の御霊が永久(とこしえ)に安らかならんこと、また、在天の光として復興に向かって歩むわたしたちをお守り下さるよう念じ、合わせてご遺族の皆様方のご多幸を祈念いたしますとともに、避難者の皆様の1日も早い帰還を念願いたしまして式辞といたします。

平成24年3月11日 天童市長 山本信治

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