天童市の造り酒屋・出羽桜酒造のお酒が、日本酒の販売を行う「プロ」が審査する「第11回日本全国美酒鑑評会」で大賞に選ばれました。今回受賞した日本酒は「出羽桜 純米吟醸 つや姫」で、「お燗の部」でナンバーワンに輝きました。
日本酒を扱う小売店や飲食店など酒販の“プロ”が審査する「第11回日本全国美酒鑑評会」で、全3部門のうち、県産酒が「お燗(かん)」「デザイン」の2部門で最高の大賞に輝いた。「冷酒」でも3位に選ばれた。都道府県別で最多の計8銘柄がトップ10入りし、県産酒の人気ぶりを示した格好だ。
お燗部門では、出羽桜酒造(天童市)の「出羽桜 純米吟醸 つや姫」が対象に選ばれた。注目を集める県産米「つや姫」の特長を生かし、高い香りと芳醇(ほうじゅん)なうま味を表現した。同社は「燗にしても味が崩れないことを評価してもらった。授賞が山形のアピールにもつながればありがたい」と話した。
デザイン部門の大賞は六歌仙(東根市)の「蔵の隠し酒 純米吟醸 あらばしり生」。搾りたてのフレッシュで軽快な味わいに仕上げた。黄色の包装紙に光で色合いが変化するラベルが目を引き、同社は「味と調和したデザインが受けた。年4種類発売するシリーズ商品で、第1弾が評価されたことは弾みになる」。
冷酒部門では、六歌仙の「山法師 大吟醸 原酒 生詰」が3位。ほかにも冷酒で2銘柄、お燗で3銘柄がトップ10入りし、都道府県別で本県の8銘柄が最も多かった。新潟が7銘柄、島根が3銘柄で続いた。
鑑評会は、東京ビッグサイトで開かれた食品見本市「第13回グルメ&ダイニングスタイルショー春2013」(2月6〜8日)の一環。各地の蔵元から45銘柄が出品され、流通・サービス業の関係者約700人が、利き酒で「売りたい酒」「自分の好きな酒」を選び、得票の合計で順位を決めた。
前の日へ... | 今月の見出しへ... | 次の日へ... |