首都圏で大流行をみせている風疹について、天童市は他自治体よりも助成額を拡大し、1人あたり3000円の自己負担でワクチンを接種できるように決めました。
山本信治(やまもと・しんじ)天童市長は、「子育て支援日本一」を公約に掲げて市政運営にあたっています。今回のこの取り組みも、子育て支援の一環として実施することに決めました。
YTS(山形テレビ) / YBC(山形放送) / 山形新聞
女性が妊娠初期にかかると、胎児に心疾患などの障害出る可能性がある風疹。現在、全国的に流行が拡大しています。その数、今年に入ってから今月19日までに全国で1万822人。去年の同じ時期のおよそ30倍というペースです。山形県でも今月23日までに患者数11人が報告されていて、すでに去年1年間の倍以上となっています。
県内での広がりも心配される中、こちら天童市が来月から予防接種の費用助成を決めました。
妊婦さんと、あとは赤ちゃんを守りたいと、そういう気持ちがありまして、それならばなるべく早くということで7月1日からの実施と、させていただいたところです。風疹と麻疹の混合ワクチンのほうに天童市として7200円を助成しまして、自己負担が3000円、というような形の予防接種を予定しているところです。(談:天童市健康課 高柳茂治 課長)
国は、特に妊娠を希望している女性や同居する人などに対し予防接種を積極的に呼びかけているため、1回1万円前後かかる予防接種費用の助成に乗り出す自治体も増えています。現在、県内で費用の助成をおこなっているのは最上町や西川町など3町で、機関や助成額はごらんのようになっています。
咳とかくしゃみで飛沫感染しますので、そういう意味では、ひとの交流が多くなればなるほど感染する機会も増えてきますので、これから少し心配なところがあります。赤ちゃんを守りたいということですので、これを機会にですね、ぜひ、自己負担はありますけれども、接種をしていただいて、風疹にかからないように、家族みなさんで気をつけていただければ大変ありがたいなという風に思います。(談:天童市健康課 高柳茂治 課長)
非常に心配している人も多いと思うんですが、ま、ただ、ずっと家のなかで過ごすというのも難しいですから、これからの時期、特に心配になりますよね。
全国的に急増している成人の風疹を予防しようと、天童市は来月1日からワクチンの予防接種にかかる費用の助成を決めました。
天童市によりますと、助成の対象となるのは妊娠中の人などを除く市内の20代から40代の男女およそ8600人です。市は当面、対象者の1割にあたる800人の助成を見込んでいて、当初予算で対応するとしています。申込期間は来月1日から今年度末までで、対象者1人あたりワクチンの予防接種費用のおよそ7割にあたる7200円を助成します。現在、市内16の医療機関に予防接種の対応を要請し、今週末までに実施機関を決定する予定です。
県によりますと、助成を決めたのは県内の自治体で5番目、市では初めてです。県衛生研究所によりますと、今月16日現在、県内の風疹の罹患者数は11人となっています。
全国で流行している風疹感染を予防するため、天童市は25日、成人を対象に風疹ワクチンの接種助成を7月1日にスタートさせることを決めた。市が1人当たり7200円を助成し、自己負担は3000円とする。
予防で使われる麻疹風疹混合ワクチンは費用が1万円前後。県内他自治体の助成額は半額の5000円前後がほとんどだが、同市は子育て支援の面から、自己負担が3割を超えないよう助成額を増やした。800人程度の接種を想定し、約580万円の予算を確保した。
対象は市内在住の20〜49歳の男女。妊娠中や妊娠の可能性がある女性、過去に風疹にかかった人は対象外。市は「妊娠を希望する夫婦のほか、妊娠中の妻を持つ夫にも受けてほしい」と話す。市内の協力医療機関(内科、小児科など15か所を想定)で、7月1日から受け付ける。
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