山形市の山形駅前大通り商店街振興組合と、山形・東根で映画館を展開しているフォーラムマルチプレックスシアターズが、天童芳賀タウンで建設が進められている(仮称)イオンモール天童に規模縮小を呼び掛けるよう、山形県知事へ要望書を提出しました。
山形市北部の嶋地区では、大規模な区画整理を行い、新たな商業施設と複合映画館(シネコン)がオープンしました。その際には、このような要望書が出された記憶がありません。「山形市だったら言わないけれども、天童市だから異議を申し立てた」というように思えてなりません。
かつて、山形市七日町には映画館が集まり「映画館通り」と呼ばれる一角がありました。しかし、フォーラムが山形駅西口に複合映画館(シネコン)をオープンさせ、山形市嶋地区に別の会社がシネコンがオープンさせたことを契機にして、いまでは完全に息絶えてしましました。
イオンモール(千葉市)が天童市芳賀地区に建設を計画している大型商業施設に関し、山形市の山形駅前大通り商店街振興組合(阿部真栄理事長)とフォーラムマルチプレックスシアターズ(長沢裕二代表)は3日、吉村美栄子知事に対し、中心商店街への影響が避けられないとして施設の規模縮小を呼び掛けるよう要望書を提出した。
イオンモールは来春の開店を目指し、複合映画館(シネコン)などが入居する大型商業施設の建設を計画。これに対し、要望書は「映画館を核とした駅前商店街の客足がようやく回復する中、大型商業施設の建設は商店街の集客を大幅に減少させる」などと強調している。
県庁を訪れた阿部理事長らは「適正規模での建設を求める声が近隣から出ていることを(イオンモール側に)伝えてほしい」と要請。吉村知事は「大規模小売店舗立地方に基づく建設計画であり、県として施設面積の規制はできない。(要望を伝えることは)検討課題としたい」と話した。
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