市議会9月定例会において、新しい議長と副議長を選ぶ選挙が行われました。議員全員による無記名投票の結果、新しい議長には小松善雄(こまつ・よしお)氏、副議長には結城義巳(ゆうき・よしみ)氏が選出されました。
天童市議会は25日、本会議を開いて正副議長選を行い、議長に小松善雄氏(71歳)=小路2丁目、副議長に結城義巳氏(71歳)=貫津=を新たに選出した。
正副議長の任期をともに2年とする議会内の申し合わせに伴う改選。両選挙とも投票総数は22票、単記無記名で投票した。議長選は最大会派の清新会(10人)の小松氏が19票、第2会派の政和会(5人)の結城氏が1票、共産党の伊藤和子氏が2票を獲得。副議長選は結城氏が11票、清新会の山崎諭氏が9票、共産党の石垣昭一氏が2票だった。
小松氏が1999年に初当選し、4期目。議会改革特別委員長、副議長などを歴任。結城氏は2003年に初当選し、3期目。総務教育、環境福祉の各常任委員長などを務めた。
就任あいさつで議場をゆっくり見渡した。「選んでもらった責任の重さを感じた」。普段の温厚な表情から、覚悟を固めた顔つきに切り替わった。
重んじるのは、市民の負託に応える指名の遂行、活発で開かれた議会実現の2点。特に議会運営では、適宜の市政課題をテーマに議員による討議の場を新設したいと考えている。都市開発、市民病院の経営、自然災害への対応などの諸課題を挙げ、「議論の中から執行部への提案も生まれてくる」。議員同士が気軽に話し合える雰囲気づくりも目指す。
歴史探訪が趣味。NHK大河ドラマ「八重の桜」にちなみ会津を訪れた。妻よつさん(69歳)、次男夫婦、孫と5人暮らし。71歳。
「市民のため、市勢発展のため、議長を補佐して全力で頑張る」。シンプルな言葉を並べ、意気込みを語った。
市政課題に、大規模商業施設や宅地の造成が進む芳賀地区の開発を挙げた。「子育て施設など市が関与する計画も含まれ、失敗は許されない」。また、7月末の豪雨に伴う市内全域での断水を踏まえ、災害に備える安全安心の構築も急務とする。
政治信条は「信なくば立たず」。市議の前は天童市職員で市民部長を務めた。「一貫して市民のためを心掛けてきた」。
多趣味で、書道は師範の腕前。詩吟は七段。盆栽、庭木にも夢中。2人の息子は独立し、妻恒子さん(70歳)と2人暮らし。71歳。
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