山形県が整備を計画している新文化施設について、建設位置を「山形駅西口」と明記していることが明らかになりました。現在のところ空き地になっている山形駅西口の県有地は、もととも老朽化した県民会館の代替施設を建設するために確保したものです。これに対し、山形市の商店街関係者が新しいサッカー専用スタジアムの建設を求めていました。
今回の山形県の決定を受けて、新スタジアムの建設候補地から山形駅西口は決定的になくなったのではないかと思います。
県が建設を目指す新県民文化施設の概要案がまとまり、その内容が18日判明した。2005年の事業凍結前に施設建設費だけで約160億円を見込んでいた事業費については備品や外構工事のほか、資材高騰への対応などを含め全体で約159億円に圧縮。建設場所はJR山形駅西口と明示した。本年度1回目の有識者懇談会を21日に開き、概要案について意見を聴く。
建設場所とした山形駅西口の建設予定地については山形市の商店街関係者らが新サッカースタジアム建設を求めている。一方、吉村美栄子知事は一貫して新文化施設建設用との考えを示しており、概要案であらためて県として西口に建設する姿勢を明確にした。
概要案によると、2014、15年度に設計、16年度に着工し、19年度の開館を目指す。コストは事業凍結前に想定していた外観などを見直して圧縮。施設の機能は有識者懇談会のこれまでの議論を踏まえた内容を維持している。
延べ床面積は約1万7500平方メートル。メーンの大ホールはオペラやバレエ、ミュージカル、オーケストラ、歌舞伎など全国を巡回する大型の舞台公演を前提に約2千席の客席、親子鑑賞室などを備える。にぎわいを創出するためのレストラン・カフェ、県産品ショップのほか、研鑽農産物をPRするための野菜栽培工場を開設する。温室の熱源にはペレットストーブなど県産品を主体とする再生可能エネルギーを活用する。
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