天童市下荻野戸(しもおぎのと)の花輪和雄(はなわ・かずお)さんは、冷蔵庫とビニールハウスを活用して真冬にサクランボを出荷する、超促成栽培に取り組んでいます。そのサクランボ「佐藤錦」の初出荷が、1月4日に行われました。
出荷式は農協や行政関係者などが集まるなか行われ、全国の主要市場に出荷されました。昨年の初競りでは桐箱入りの佐藤錦(500グラム)が12万円の値をつけました。今年は「アベノミクス」効果が期待されますので、もう少し高めの値が付くかもしれません。
天童市荒谷で4日、超促成栽培のサクランボが初出荷された。雪に覆われた温室ハウスで育った真っ赤な「佐藤錦」は全国各地の市場に向けて発送された。
超促成栽培のサクランボ作りは1987(昭和62)年に天童市で始まり、現在は同市下荻野戸の花輪和雄さん(64)が唯一手がけている。花輪さんは2棟のハウスで約240本を栽培。昨年6月下旬、冷蔵庫に保管し「冬」を体感した木を同10月上旬にビニールハウス内に移動。外気と調整を図りながら、室内に「春」を再現し、真っ赤な果実に育て上げた。約200キロの出荷を見込む花輪さんは「昨秋の高温で音頭管理が難しかったが、着果状況は申し分ない」と満足そうに話した。
出荷は東京都の太田市場を始め全国各地の主要市場向け。昨年の初競りでは1箱(500グラム)12万円の最高値が付いた。
新年の初競りに合わせ、ハウス栽培されたサクランボの出荷作業が4日、山形県天童市荒谷の農家花輪和雄さん(64)の果樹園で行われた。
周りを雪に囲まれたハウスの中は、20度前後に保たれてきた。花輪さんの家族らが午前8時ごろから、赤く色づいた実を摘み取り、1つ1つ丁寧に桐箱などに詰めた。
花輪さんは2004年から高級品種「佐藤錦」の促成栽培に取り組む。240本の木を6月から専用の冷蔵庫で休眠させ、10月上旬にハウスに移して育ててきた。ことしは10月の開花、授粉の時期に高温の日が続き、温度管理に苦労したが出来は上々という。
花輪さんは「促成栽培11年目で初めて胸を張って自慢できるサクランボが実った。着色、甘さ、粒の大きさとも申し分ない」と笑顔を見せた。
首都圏など全国約60の青果市場に約200キロ出荷され、5日の競りにかけられる。全農山形園芸販売課によると、東京の大田市場では昨年、500グラム入り1箱に12万円の初値が付いたという。
山形県天童市の農業、花輪和雄さん(64)の農園で4日、日本一早いサクランボ「佐藤錦」の出荷が始まった。東京・大田市場など5日に初競りがある全国約60カ所に並ぶ。
鉢植えのサクランボの木が6〜9月にかけて大型冷蔵庫に入れられ、「冬」を体験。10月以降は温室に移され、8〜20度の「春から初夏」と勘違いして半年前倒しの「旬」を迎える。
昨年の最高値は1箱(500グラム)12万円。今年は「例年以上の出来栄え」とか。景気腰折れの懸念もある消費増税が4月に控えるが、関係者は「旬の前倒しで昨年の最高値超えに期待です」。
山形県天童市の農家で4日、温室で促成栽培された高級サクランボ「佐藤錦」の今年初の出荷作業が始まった。5日に東京などで行われる初競りに合わせた。
昨年は東京・大田市場で1箱12万円の高値も付いた品種で、贈答用として人気。サクランボの旬は初夏だが、天童市では新春を彩る品として定着させようと、約25年前から温室を利用した促成栽培をしている。
花輪和雄さん(64)のビニールハウスでは、早朝から約10人が収穫や箱詰めに追われた。花輪さんは「今までにない良い出来だった」と笑顔を見せた。
前の日へ... | 今月の見出しへ... | 次の日へ... |