地元紙・山形新聞の報道によると、「ふるさと納税」で天童市へ寄付する人が、昨年比100倍に達しているそうです。昨年は6人しかいなかったのですが、今年は4月8日までで642人が申し込みをしました。
「ふるさと納税」制度は、2008年(平成20年)4月30日に交付された「地方税法等の一部を改正する法律」によって誕生したもので、実際に住んでいる自治体とは別の自治体に対して寄付することで、所得税や個人住民税が控除されるものです。
天童市の税収アップとしてはあまり恩恵がないかもしれませんが、天童市を全国にPRするにはもってこいの制度です。この「ふるさと納税」を通して、天童市の果物や特産品の売上げがアップしたり、天童市を訪れる観光客が増えるようになれば、とても嬉しいことです。
任意の自治体に寄付すると居住地の個人住民税などが軽減される「ふるさと納税」で、寄付をした人に特産品を贈る精度が広がっているが、4月から取り組みを始めたばかりの天童市への申込者が8日までに642人に上り、関係者を驚かせている。同市に昨年度、寄付した人はわずか6人で、8日間で100倍となった。
県内でも多くの自治体が特典で寄付を伸ばす中、後発組の天童市は「税収確保もあるが、特産品の売込みを重視」。贈呈品として果物やコメ、肉、酒、温泉宿泊券、将棋駒など約40種をそろえた。
寄付1万〜3万円で5千円相当の商品、寄付3万〜10万円で5千円相当2点もしくは1万円相当の商品などと設定。申し込みのほとんどは1万円の寄付となってる。選択された特産品はサクランボが約180件と最多で、モモ、リンゴ、天童牛などが続く。
寄付が急増した背景には全国各地のふるさと納税を紹介するポータルサイト「ふるさとチョイス」がある。市の担当者が際と運営者に4月1日からの掲載を要望したところ、トップページで紹介され、4日以降は1日約100件ペースで申し込みが相次いだ。市は「ネット通販と変わらない感覚で利用しているのでは」と分析する。
しかし税収としての実入りは限定的。1万円の寄付に対し、5千円の商品と名前入りの将棋駒ストラップ(1200円相当)を発送するため、人件費も含めれば約7千円を出費している形だ。それでも市は「今年は山形デスティネーションキャンペーン(DC)もあり、宣伝効果は絶大」としている。
前の日へ... | 今月の見出しへ... | 次の日へ... |