VプレミアリーグからVチャレンジリーグへの降格が決まっていたバレーボール女子のパイオニアレッドウィングスについて、地元・山形新聞の第一面に「廃部」の文字が出ました。ここ最近は毎年入れ替え戦に出場しているような状態で、「チャレンジリーグに落ちたら廃部」という噂はささやかれていました。
以前のように東北パイオニアのチームではなく、親会社のパイオニアのチームという位置づけでしたので、間もなく行われる株主総会に向けて、いろいろな検討が行われているということなのかもしれません。
東北パイオニア(天童市、峯田裕之社長)が、女子バレーボールチームのパイオニアレッドウィングスの廃部を検討していることが、18日までに関係者の話で分かった。かつて国内最高峰のプレミアリーグ優勝など輝かしい成績を残した名門だが、先月の下部・チャレンジリーグとの入れ替え戦で敗れ、降格が決定的となっていた。
レッドウィングスは東北パイオニアの福利厚生の一環で設立されたバレーボール部が前進。べにばな国体を契機に強化され、2000年にVリーグ(現プレミアリーグ)に昇格した。日本代表クラスの吉原知子、佐々木みき両選手らを擁し、2度のリーグ制覇を果たした。一方、近年は退団したベテラン勢の穴を埋められずに下位に低迷していた。昨季は戸沢勉監督の下、選手18人が所属。東京国体では成年女子で12年ぶりに優勝を飾った。
東北パイオニアは07年、経営資源の再編と事業体制の再構築を図るため、親会社であるパイオニアの完全子会社となり上場を廃止した。しかし世界同時不況とその後の長引く景気低迷などの影響でパイオニア本体の業績が悪化、抜本的な経営改革に取り組んできた経緯がある。
昨年にはグループ全体で約800人の人員削減策を公表し、東北パイオニアからは約130人の正社員が応募した。今月にはパイオニアが不振のAV(音響・映像)機器事業を売却する方向で検討していることが分かった。
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