ガソリンスタンドなどを経営している遠藤商事が、天童市内に大規模植物工場を建設することが明らかになりました。工場は2014年9月に竣工し、10月から操業を開始、栽培面積は約2,000平方メートルで、1日あたり約4,000株を出荷する計画です。
昭和電工株式会社(社長:市川秀夫)の植物工場ユニット「SHIGYOユニット」が、遠藤商事株式会社(社長:遠藤靖彦、山形県山形市)が運営する山形県天童市の大規模植物工場に採用されました。
今回採用されたのは、当社独自の高速栽培技術「SHIGYO法」と、本技術の効果を最大限に引き出すよう設計されたLED照明やアルミニウム製栽培棚など、野菜栽培に必要な設備をパッケージにした、植物育成に最適な環境をオールインワンで提供する屋内設置型の植物工場システムです。この「SHIGYOユニット」には導入後の技術サポート(栽培マニュアル等)も含まれており、新規事業として植物工場を開始する場合に最適なシステムとなっています。
遠藤商事では2012年から植物工場事業への参入を検討していましたが、昨年SHIGYO法を用いた実証試験を行ったところ、複数の品種で高品質な野菜が収穫できたことに加えて事業性も確認できたことから、今回、植物工場の建設を決定しました(栽培面積約2,000m2、日産約4,000株)。本工場は、本年9月に竣工し、10月に操業を開始する予定です。
当社は安心安全な食料の安定的な供給を実現する植物工場の普及を目指し、植物工場を検討する事業主にさまざまなサポートを行っています。当社では実証実験用に、小型の「SHIGYOユニット」と、コンテナ型で屋外設置に適した「SHIGYOコンテナ」も揃えています。実証実験用の「SHIGYOユニット」「SHIGYOコンテナ」は、6月18日から6月20日に東京ビックサイトで開催される「スマートコミュニティジャパン2014農業ビジネスソリューション展」で紹介いたします。
昭和電工の屋内設置型植物工場ユニット「SHIGYOユニット」が、山形県天童市の大規模植物工場に採用された。「SHIGYO法」と呼ぶ独自の高速栽培技術を搭載する。効果を最大限に引き出すように設計した、LED(発光ダイオード)照明やアルミ製の栽培棚など、野菜栽培に必要な設備をパッケージにしたシステムだ。操業は10月の開始を予定している。
SHIGYOユニットは、石油製品、ガス・住宅設備機器の遠藤商事(山形市)が建設する栽培面積約2000m2、日産約4000株の植物工場に導入される。 同社は2012年から植物工場事業への参入を検討し、2013年にSHIGYO法を使った実証試験を行った。その結果、複数の品種で高品質の野菜が収穫でき、事業性を確認したことから植物工場の設置を決めた。
SHIGYOユニットは植物育成に最適な環境をまとめて提供するシステムで、導入後の栽培方法などの技術サポートも含む。そのため、新規事業として植物工場を始める場合に適している。SHIGYO法は、昭和電工と山口大学が共同開発した栽培技術で、昭和電工のLED照明を使って品種や生育時期に合わせた波長と強度の光を高効率で照射する。
アルミ栽培棚は軽量でさびにくく、LED照明の配置の工夫で均一に光を照射する反射板を内蔵する。工場の天井・壁は断熱パネルで覆い、断熱性・密閉性を確保する。昭和電工は、安心で安全な食料の安定供給を実現する植物工場の普及を目指し、実証実験用の小型SHIGYOユニットと、コンテナ型で屋外設置用の「SHIGYOコンテナ」も揃えている。
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