山形新聞・山形放送による「最上川さくら回廊事業」の植樹式が、舞鶴山の愛宕沼親水空間で行われました。午前10時からの式典は小雨のためテントのなかで行われましたが、植樹をする際には雨があがり、グループや家族で申し込みしたそれぞれが、合計13本のソメイヨシノを植えました。
天童市は、市民が集い・憩える場所になるよう、舞鶴山のリニューアルに取り組んでいます。愛宕沼親水空間は平成22年から工事が始まり、これまでに散策路(遊歩道)と四阿(あずまや)2棟、宮城県多賀城市と長井市の協力によりアヤメ園が完成しました。今後は、今回ソメイヨシノが植樹された愛宕沼の南側で工事が進められる予定です。
あいにくの雨ふりとなってしまい、植樹式はテントのなかで行われました
いざ植樹するときになると雨があがり、参加者全員で記念撮影
今回桜が植樹されたところは、愛宕沼の南側の一帯です
家族や地域で活動する団体など、計13のグループが桜を植えました
天童市のシンボル舞鶴山の麓で整備が進む天童公園「愛宕沼親水空間」を会場に植樹。小雨にぬれた紅葉に囲まれ、約80人がそれぞれの思いを込めて13本のソメイヨシノを植えた。
植樹式では山本信治市長が「愛宕沼周辺は遊歩道などの整備が完了し、市民や観光客でにぎわっている。春の人間将棋で全国から集まる人たちにも、桜を楽しんでもらいたい」と述べ、提唱者を代表して北野良一山形放送取締役総務局長、来賓の小松善雄市議会議長があいさつした。
舞鶴山は明治期に県内に先駆けて約2千本のソメイヨシノが植えられ桜の名所となっているが、当時の樹木の老朽化が懸念されており、この日の植樹は次世代へバトンをつなぐという意味合いもある。植樹に参加した天童市野草と親しむ会の佐藤定四郎会長(79)は「春は桜、秋はモミジが楽しめる舞鶴山は市民の宝。先人の意を継いで、丈夫に育てたい」と話していた。
孫の成長を願う家族や中学校の同窓生、スポーツの愛好会などが植樹場所に分かれ作業。スコップで丁寧に土を掛け、ネームプレートを付けると、「早くみんなで花見がしたい」と春が待ち遠しい様子だった。
最上川を中心に美しい桜並木づくりを目指す山形新聞、山形放送の8大事業「最上川さくら回廊」の今年2回目の植樹式が1日、鶴岡市、天童市、米沢市の3会場で行われた。家族や仲間らと参加した計230人が、満開の桜を思い描きながら苗木52本を植樹した。
このうち鶴岡市添川の大森山のあづまや周辺で行われた植樹式には、約90人が参加。主催者代表の門崎秀夫市藤島庁舎支所長が「植樹を契機にこの一帯が桜の名所となり、地域コミュニティーの傷う名が一層深まることを期待する」とあいさつ。提唱者を代表し、桑島誠一山形新聞取締役庄内総支社長が「最上川さくら回廊事業は来年20年目を迎える。最上川沿いにつながる桜並木をつくるため、引き続き取り組んでいくのでよろしく願う」と呼び掛けた。
来賓の小野木覚出羽商工会長、小野由夫市議が祝辞を述べた後、参加者全員が見守る中、門崎支所長、桑島総支社長、小野木会長、小野市議らが記念植樹した。
今年の最上川さくら回廊事業はこの日が最終日。10月25日に山形市、長井市、最上川町の3会場で植樹した分を合わせ、今年は計103本を植えた。事業開始の1996年から通算で4597本となった。
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