任意の自治体に寄付をすると個人住民税などが軽減される「ふるさと納税」で、申請が県内トップで推移している天童市は14日、本年度の寄付額が3億円を突破したと発表した。確定申告を前にした駆け込み需要が押し上げている。
市の13日現在の集計で、本年度の申請は2万7207件(申請者2万5765人)、金額が3億169万円。月別の推移では、クレジットカード決済を導入した9月が前月比約2倍の約5千万円と増え、ひょう被害を受けたリンゴの返礼品とし約4千件の申し込みがあった10月が約5500万円と高水準を維持。11月は約半月の13日間で約5800万円が集まり、市の担当者を驚かせた。
同市を含め全国各地のふるさと納税を紹介するポータルサイト「ふるさとチョイス」に尋ねると、「年明けの確定申告に間に合うよう、例年、年末に向けた駆け込み申請がある」との説明があり、今後も増加が見込まれるという。
同市への申請は、1万円の寄付で5千円相当の返礼品を受けるケースがほとんどだが、高級な将棋駒や木工家具セットが贈られる100万円以上の寄付も7件寄せられている。
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