サッカーJ1・モンテディオ山形が、新スタジアム構想の検討委員会を近く発足することが明らかになりました。新スタジアムを巡っては、山形市長が誘致を表明したことに対し、既存のスタジアムがある天童市の各方面から存続を求める声が上がっています。
サッカーJ1・モンテディオ山形の新スタジアム構想の行方が注目される中、運営母体の株式会社モンテディオ山形が近く、検討委員会を立ち上げ具体的な協議に乗り出す意向を固めたことが15日、分かった。外部団体を交えた検討会は今月にも発足し、新設を視野に入れながら望ましいサッカースタジアムの在り方について検討していく方針だ。
検討委ではスタジアムに関するモンテディオ山形の考えを基に、話し合いを進めていくとみられる。Jリーグの施設基準を明記したクラブライセンスや、スタジアムを取り巻く他クラブの事情などを踏まえ、施設規模や交通環境、施設の機能性などを総合的に議論していくもようだ。
現在使用している天童市のNDソフトスタジアム山形は▽陸上トラックを併設しており、ピッチと観客席が遠く臨場感を欠く▽観客席の全面が屋根で覆われていない▽トイレの数が少ない―などの課題を残している。観戦環境を整える上で現施設の方向性について議論の必要性があると判断、検討委を立ち上げ多角的に検討していくとみられる。
スタジアム構想をめぐっては市川昭男山形市長が2013年2月の市議会本会議で誘致する考えを表明し、現施設がある天童市の山本信治市長は現在地が最適と主張。村井満Jリーグチェアマンは14年5月、巡回視察で来県しサッカー専用スタジアムの必要性を吉村美栄子知事に訴えた。その後はクラブ側の出方を待つ意見が相次いでいた。
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