[山形新聞]山形新幹線 米沢―福島間で抜本的な防災対策 JR東、トンネル化も含め検討
[河北新報]フル規格新幹線整備 山形知事、JRに要望
豪雨や大雪による運休、遅れが多い山形新幹線の米沢―福島間に関し、JR東日本は本年度から2年をかけて、抜本的な防災対策の調査検討を始める。吉村美栄子知事が同社の冨田哲郎社長との会談内容として25日明らかにした。
吉村知事は「トンネルを含めた調査を考えているのであれば、将来を見据えてフル規格新幹線仕様のトンネルについても調査検討してほしい旨、要請した」と説明。冨田社長からはどのような防災対策が可能なのか、要請も含め幅広く検討したいと回答があったという。
吉村知事は「山形新幹線の安全・安定性が向上することに加え、県民の悲願である奥羽新幹線のできるだけ早い実現につながることを期待している。今後も働き掛けていきたい」と話した。
JR東日本山形支店によると、山岳区間である米沢―庭坂駅(福島市)間を対象に地質や山の状況の調査、測量などを行い、豪雨や大雪への対策方法を探る。その中でトンネル化の可能性も検討する。
吉村知事は昨年度の山形デスティネーションキャンペーン(DC)への感謝と本年度のポストDCへの協力依頼のため、12日にJR東日本本社を訪問した。
吉村美栄子山形県知事は25日の定例記者会見で、2期目の公約に掲げた奥羽(福島−秋田間)、羽越(富山−青森間)両新幹線の実現に向け、JR東日本の冨田哲郎社長に、フル規格新幹線整備を見据えた対応を要望したことを明らかにした。
吉村知事によると、JR東日本社で12日に会見した。「トンネルなどを含めた調査をするのであれば、フル規格新幹線仕様を検討してほしい」と求めたのに対し、冨田社長は「要望も踏まえ、幅広い調査を検討する」と答えたという。
会見では「フル規格新幹線が通った都市が発展している現実がある。日本海側の新幹線整備をこれ以上遅らせるわけにはいかない」と強調した。
山形新幹線の運休や遅れにつながる大雨、豪雪対策については、今後2年間に福島−米沢間で、抜本的な対策に向けて調査すると説明を受けた。
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