昨年6月14日(土)から9月13日(土)まで、山形県内で行われた大規模観光イベント「山形デスティネーションキャンペーン」の後継イベントが、今年も開催されます。JR東日本と共同で行わった山形県知事の記者会見では、農業と観光を組み合わせた体験型の企画や、天童木工などの工場見学ツアーなどが紹介されました。
NHK山形:13日から大型観光キャンペーン
山形新聞:新たに「ものづくり」観光 農観連携 収穫体験とランチも
河北新報:ポスト「山形DC」は農業・ものづくり観光振興
今月13日から始まる大型の観光キャンペーンについて、吉村知事が記者会見を行い、今年度の取り組みを発表しました。
会見は吉村知事やJR東日本仙台支社の松木支社長らあわせて80人が参加して行われました。
それによりますと大型観光キャンペーンは今月13日から9月12日にかけて「山形日和。」観光キャンペーンとして行なわれます。
キャンペーンは、去年の山形デスティネーションキャンペーンで得られたノウハウを生かして各地で企画やイベントが予定されています。
このうち7月18日からの土曜日日曜日それに祝日は「週末は山形で農園ランチ」と銘打って村山市や河北町、大江町、朝日町、東根市にある農園で収穫体験やランチを楽しむイベントなどが行われます。大型観光キャンペーンは今月13日に山形駅でオープニングセレモニーのイベントが開催されます。
昨年本番を実施した山形デスティネーションキャンペーン(DC)の後継事業となるポスト山形DCが今月13日に開幕するのを前に、山形DC推進協議会(会長・吉村美栄子知事)とJR東日本仙台支社は1日、期間中の事業概要を発表した。県内の高いものづくり力に触れる産業観光や、農園で収穫体験とランチを楽しむ農観連携などの新規事業に取り組む。
吉村知事と、JR東日本執行役員の松木茂仙台支社長が山形市のホテルメトロポリタン山形で共同記者発表を行った。ポスト山形DCは9月12日までの3ヶ月間。産業観光は、ニットの佐藤繊維(寒河江市)や高級じゅうたんのオリエンタルカーペット(山辺町)など5社で見学や買い物をすると抽選に応募できるスタンプラリーを実施。競技用けん玉生産量日本一の長井市では、けん玉絵付け体験を用意する。
農観連携では複数農園の協力を得て、毎週末いずれかの農園で収穫体験や農家レストランでのランチを楽しめる仕組みを構築した。観光客の受け付け窓口は東根市観光物産協会が1か所で対応する。
昨年村山エリアで行い好評だった、縁結びや美術鑑賞のテーマで複数箇所を結んだ周遊企画や、冷やしシャンプーなど県内で発展した冷やし文化によるもてなしは拡充。本件の魅力をまとめた総合ガイドブック(64ページ)は、昨年の81万部より少ないものの30万部を印刷。ポスターと合わせ、全国のJR主要駅などでの宣伝に活用する。
JR東日本は、農園や縁結びの寺などにタクシーで行ける旅行商品を地元交通事業者と新たに造成し、販売する。7月で運航開始から1周年になる全国初の足湯付き新幹線「とれいゆつばさ」の弁当や飲み物セットなどをリニューアル。蒸気機関車(SL)やリゾート列車の運行も行う。
国内観光の現状を見ると、3月に北陸新幹線が金沢まで延伸し、首都圏から北陸に向かう観光客の流れが好調を継続している。この中で山形にどう呼び込むかについては、松木支社長は「山形は山形で素晴らしい素材が数多く、昨年のDCでも手応えを感じている。改善を加えながら全国にしっかり発信したい」と強調した。吉村知事は「海外からの観光客を東日本大震災前に回復させるにとどまらず、大きく伸ばしたい。海外誘客の強化を明確に掲げ、取り組む」と話した。
席上、山形DCキャラクターの「きてけろくん」が、「県おもてなし課長みならい」から「県おもてなし課長」に昇格し、吉村知事から昇任状が渡された。
山形県やJR東日本などでつくる山形デスティネーションキャンペーン(DC)推進協議会は、13日・9月12日に展開する観光キャンペーンの概要を発表した。昨年の山形DCに続く「ポストDC」に位置付け、農業やものづくりと組み合わせた観光振興、情報発信を目指す。
村山、東根両市、朝日町などでは、観光客が農園で収穫した食材を近くのレストランが調理し、ランチを楽しむプランを用意した。
国内外で評価の高い家具メーカー天童木工(天童市)やカーペット製造「山形緞通(だんつう)」(山辺町)などの工場見学をツアー日程に組み込み、オリジナルグッズをプレゼントする企画もある。
推進協は、ガイドブックを30万部制作し、県内やJR東日本の主要駅で配布する。推進協会長の吉村美栄子知事は「ポストDCでは周遊観光に力を入れたい」と話した。
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