地元に生息する絶滅危惧種の魚「イバラトミヨ」を学ぼうと、高木イバラトミヨ保存会が成生小学校の児童を対象に学習会を開催しました。
イバラトミヨは、体長4〜5センチほどのトゲウオ科の魚で、氷河期からの生き残りと言われています。環境省が絶滅危惧種に指定していて、高木地域に生息する「イバラトミヨ雄物型」は、山形県指定天然記念物になっています。
天童市高木地区に生息する希少淡水魚イバラトミヨの学習会が4日、地区内の高木川などで開かれ、成生小の児童ら30人が不思議な魚の姿を観察した。
生息域の保全活動を続けている高木イバラトミヨ保存会(藤沢忠一郎会長)が主催。県環境アドバイザーの山田寛爾さんらの指導を受けながら、網でイバラトミヨを採取。5センチ程度の成魚、2センチほどの稚魚のほか、川エビなどの生物も多く入り、生育状況に問題はなかった。川には豊富な湧き水が流れており、児童たちは水の冷たさに驚きながら歓声を上げていた。
高木こうみんかんでは水槽に入れたイバラトミヨをじっくり見ながら、背中のトゲや下あごが伸びた口、うちわのような尾など、独特の姿を描き、地域に生きる貴重な魚に理解を深めていた。
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