10月23日に総務省が発表した平成27年度のふるさと納税の状況で、天童市が全国2位の寄付申し込み金額になったことが分かりました。この調査では年度で区切っているため、平成27年4月から9月までの結果となります。
総務省は23日、ふるさと納税による2015年4〜9月の地方自治体への寄付額が計453億5500万円となり、前年同期の3.9倍に増加したと発表した。件数も3.7倍の227万5千件となった。4月から減税対象となる寄付額の上限が約2倍に引き上げられ、年間の寄付先が5自治体までならサラリーマンの確定申告がいらなくなったことが要因だ。市町村別を含む都道府県別で、本県がトップとなった。
寄付額は既に14年度1年間の総額389億2300万円を上回った。各地方自治体は、取り組みを図ろうとお礼の特典を充実させている。使い道を災害復旧など、賛同を得やすい目的に特定して寄付を促そうという動きも目立っている。
自治体別で、受け取った寄付額が最も多かったのは、宮崎県都城市の13億3300万円。天童市の12億2200万円、長野県飯能市の9億6400万円が続いた。米沢市も8億5600万円で5位に入った。
都城市は特典の種類を2倍以上に増やしたほか、100万円以上の寄付で焼酎の一升瓶が365本も届くことも話題となった。担当者は「特産品をPRできるとともに、貴重な財源となっている」と話す。
市町村別を含む都道府県別では、トップの本県が計50億5100万円。2位以下は北海道の計42億8100万円、長野県の計35億600万円となっている。
総務省は全自治体に対するふるさと納税についてのアンケート結果も公表した。37.4%が「自治体のPRが可能となる制度だ」と評価する一方で、「返礼品送付の競争となっている現状を懸念している」との回答も16.0%あった。
自治体は、使い道で寄付先を選ぶ人が増えていると捉えており、アンケートでは、23.7%が使途の明確化や選択できる事業の充実に取り組んでいるとした。
順位 | 自治体 | 寄付金額 | 寄付件数 |
---|---|---|---|
1位 | 宮崎県都城市(みやこのじょうし) | 13億3300万円 | 10万1792 |
2位 | 宮崎県天童市(てんどうし) | 12億2200万円 | 7万4245 |
3位 | 長野県飯山市(いいやまし) | 9億6400万円 | 4万3632 |
4位 | 長野県平戸市(ひらどし) | 9億4400万円 | 2万2345 |
5位 | 山形県米沢市(よねざわし) | 8億5600万円 | 1万6053 |
6位 | 島根県浜田市(はまだし) | 7億9600万円 | 4万5862 |
7位 | 静岡県焼津市(やいづし) | 7億5000万円 | 3万5312 |
8位 | 岡山県備前市(びぜんし) | 7億1700万円 | 8106 |
9位 | 福岡県久留米市(くるめし) | 6億4100万円 | 1万636 |
10位 | 京都府京丹後市(きょうたんごし) | 6億1400万円 | 310 |
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