県産酒23銘柄が金賞　全米日本酒歓評会　昨年に続き全国最多

グランプリに「出羽桜大吟醸」（天童）

　米ハワイで開かれた第16回全米日本酒歓評会の審査結果が公表され、本県酒蔵の23銘柄が金賞に輝いた。昨年に続き、都道府県別の金賞獲得数は全国一。各部門で最も高い評価を得たグランプリのうち、大吟醸Ａ部門（精米歩合40％以下）で出羽桜酒造（天童市）の「出羽桜大吟醸」が選ばれた。

　「出羽桜大吟醸」は、芳醇（ほうじゅん）な香りと滑らかな舌触りが特徴の銘柄。同社はこのほか、大吟醸Ｂ部門（精米歩合50％以下）で「出羽桜純米大吟醸一路」、吟醸部門で「出羽桜純米吟醸出羽燦々」と「出羽桜純米吟醸雄町」の2銘柄が準グランプリに選ばれた。

　歓評会は日本酒の愛好団体「国際酒会」（本部・ハワイ）が主催。今年は国内外から本県の53銘柄を含む408銘柄が出品され▽大吟醸Ａ▽同Ｂ▽吟醸▽純米―の４部門で日米の酒類関係者らが香りや味わいを審査した。

　受賞酒をはじめとする出品銘柄は、7月22日にハワイで開催された利き酒イベント「ジョイ・オブ・サケ・ホノルル」で提供された。ジョイ・オブ・サケは９月に米ニューヨーク、11月には東京でも開かれる。

◇本県の金賞受賞銘柄

▽大吟醸Ａ＝大吟醸東の麓（東の麓酒造）出羽桜大吟醸（出羽桜酒造）大吟醸秘伝（菊勇）寿久蔵（寿虎屋酒造）

▽同Ｂ＝出羽桜純米大吟醸一路（出羽桜酒造）月山酒造大吟醸（月山酒造）山法師純米大吟醸（六歌仙）雅山流如月（新藤酒造店）初孫祥瑞純米大吟醸（東北銘醸）

▽吟醸＝純米吟醸つや姫なんどでも（東の麓酒造）出羽桜純米吟醸出羽燦々（出羽桜酒造）出羽桜桜花吟醸酒山田錦（同）出羽桜桜花吟醸酒（同）出羽桜純米吟醸雄町（同）純米吟醸朝顔ラベル生貯（冨士酒造）月山酒造純米吟醸月山の雪（月山酒造）東光純米吟醸原酒（小嶋総本店）

▽純米＝出羽桜純米酒出羽の里（出羽桜酒造）大山特別純米酒十水（加藤嘉八郎酒造）出羽の里三十六人衆（菊勇）純米霞城寿（寿虎屋酒造）六歌仙五段仕込み純米（六歌仙）初孫生酉元純米酒（東北銘醸） ※「酉元」は実際には一文字