銀色の車体に緑色のラインが引かれた山形新幹線「つばさ」が、ラストランを迎えました。沿線の各駅ではおもてなしイベントが開催され、天童駅では天童市観光物産協会のキャラクター「天童こま八」もお目見えしました。
ラストランとなったL63編成の「つばさ」は新庄駅を出発したあと、天童駅には午前9時30分に到着、午前9時42分に出発し、福島駅を経由して仙台駅を目指しました。
直前に天童南駅を通過する現行の山形新幹線「つばさ」。県の鳥「オシドリ」をモチーフにしたデザインです。
午前9時42分に天童駅を出発し、小畑跨線橋から顔を出してきた銀色「つばさ」
冷たい風が吹く晩秋のなかを疾走する銀色「つばさ」
運転席には、編成番号を示す「L63」が掲げられています
ラストランとなったこの列車のチケットは、売り出しから2日で完売したそうです
銀色の車体に緑色のラインや、羽ばたく翼のデザインが大変好評でした
この列車は、このあと現行デザインに塗装し直され、引き続き運行されます
山形新幹線の開業当時から24年にわたって親しまれてきたシルバーメタリックをベースにしたデザインが、29日で最後の運行になるのを記念し、ラストランが行われました。
ラストランは、新庄駅から福島駅を経て仙台駅に向かう通常の山形新幹線とは異なるルートで運行されました。このうち、途中駅の山形駅のホームでは、予約した乗客を乗せたつばさ号を、地 元の蔵王温泉の女将らが「ありがとう、ラストラン」と書かれた横断幕を持って出迎えました。
8分間の停車時間の間には山形の花笠踊りも披露され、最後の運行を楽しむ観光客をもてなしていました。親子連れなど鉄道ファンも詰めかけ、記念写真を撮っていました。
山形駅から乗りこんだ小学3年生の男の子は「少し悲しい思いはありますが、かっこいい初代のデザインをじっくり味わいたい」と話していました。
ラストランを見送った男性は「慣れ親しんだ車両でしたので見送るときは感無量でした。お疲れ様と伝えたかったし、最後の瞬間に立ち会えてよかった」と話していました。
車体デザインの変更が進められ1編成のみとなった、シルバーメタリックの山形新幹線つばさが最後の運行をしました。シルバーのつばさは、1992年の山形新幹線開業に合わせて登場しました。最後の運行は新庄発で、福島を経由して特別に仙台に向かいました。この列車の300席のチケットは2日ほどで完売する人気ぶり。山形駅のホームにもラストランを見ようというファンが大勢訪れ、記念撮影をするなどしていました。そのファンからは「山形の沿線の風景をうつし出す魅力ある車体だったので、なくなるのは寂しい」という声が聞かれました。ラストランを終えた列車は「オシドリ」をモチーフにしたデザインに塗り替えられます。
山形新幹線が開業した1992年当時の「つばさ」と同じ配色の車両が29日、最終運転日を迎えた。山形県内の停車駅には、多くの鉄道ファンが集まり、シルバーメタリックの車体に緑色のラインが⼊った車両との別れを惜しんだ。
新庄発福島経由仙台⾏きの特別ダイヤで運行された最終列車は、午前10時15分ごろにJR山形駅に停車。ホームでは、子どもらが車両を背景に記念撮影をしたり、「つばさバイバイ」と声を掛けたりしていた。
ラストランを見るためにさいたま市から訪れた増田康平さん(12)=白幡中1年=は「つばさと言えばやっぱりこの色合い。最後と聞くと寂しい気持ちになる」と話した。
JR東日本山形支店によると、山形新幹線の車両は2014年から、白の下地に紫色と赤色・黄色を組み合わせたデザインに順次変わっている。29日に走った最後の1編成も今後、新デザインに塗り替えられる。
銀色に緑を配したデザインのJR山形新幹線「つばさ」が29日、最後の走行となる「ラストラン」をした。
山形新幹線のデザインは1992年に開業以来、車両が400系からE3系に変わってもほぼ銀色系で踏襲されてきたが、2014年から工業デザイナー、奥山清行氏による紅花やオシドリをイメージした白・紫・オレンジの車体に順次塗り替えられている。
ラストランは団体列車で、新庄から福島経由の仙台行き。午前8時35分、鉄道ファンや新庄神室産業高校郷土芸能部の演奏に見送られて新庄駅を出発した。
新庄市の団体職員高橋幸美さん(36)は「家族で東京へ出かけた思い出の車両。鉄道好きの長男が見送りたいというので」とやってきた。長男・比呂君(9)は「シルバーの方がシンプルでかっこよかった」と話した。
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