天童市久野本にある熊野神社で、境内にある大ケヤキの健康診断が行われました。
最新鋭の樹木の精密診断機器「ドクターウッズ」を使った「樹木の健康診断」が20日、天童市久野本の熊野神社で行われた。酒田緑の少年団10人が参加し、ドクターウッズによる診断結果や打音検査などを通じて樹木が持つ生命力を実感した。
ドクターウッズは幹の周囲に金属の振動子をセットし、その先端から発信した音響波の伝達速度で腐朽、空洞の断面形状を計算する特殊機器。緻密なデータにより、倒木の危険度診断が可能になるという。
天童市指定天然記念物「熊野神社の大ケヤキ」(樹齢推定600年)を対象に県みどり推進機構の樹木医山口修さん、グリーン巴樹木医事務所(茨城県石岡市)の樹木医関敏之さんが講師を務め、団員は“問診票”を手にして打音検査などに挑戦した。ドクターウッズの仕組みについて、関さんは「人間のレントゲンのようなもの。音を使って検査する」などと解説した。
結果はコンピューターの画面に表示され、等速線図で木の密度などが分かり、「内部に何らかの異常がある」(関さん)との分析結果が出た。酒田一中1年、佐藤紘太さん(12)は「こうした機器を使うことで倒木の危険性が分かる。防災にもつながる」と話していた。
県緑の少年団連盟が主催した。団員たちは天童市のNDソフトスタジアム山形周辺で緑の盆活動も行った。
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